月別アーカイブ: 2012年11月

土壁の工程/兵庫県丹波市古民家再生・耐震改修工事・2世帯住宅

丹波市のY様邸・民家再生現場では、大工工事とともに少しずつ土壁の左官工事も進んでいます。

荒壁が乾いた壁から貫伏せをし、さらに乾かしてから中塗りへと進めています。

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土壁は大雑把に言うと、下塗り/中塗り/上塗りの3層構成になっています。

( ↑ わかりやすくするために、あえてすごく大雑把な説明にしています。
確かに層としては上記の3層による構成になっていますが、
工程としては、貫伏せ・ちりまわり・底埋めなど、もっとたくさんの
手間がかかります。グレードによって手のかけかたも変わります)

上の写真で言うと、ひびが入っているところが荒壁(あらかべ)と言われる下塗りの層。
下塗り(=荒壁)の土は、粒子が粗くて粘度の高い土を使います。

また、一度に塗りつける土の厚みもそれぞれ違っていて、下塗り>中塗り>上塗りという具合に、工程が後になればなるほど塗りつける土の厚みも薄くなり、土の粒子も細かくします。

 

下の写真は中塗りが終わって扇風機で乾かしている壁を写したものですが、上の写真の荒壁の部分と比べると、土の粒子が細かい様子がお分かりになっていただけると思います。
(画像をクリックすると拡大できてより一層わかりやすいです)

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荒壁は塗り厚も大きいだけあって、水を多く含んでいるため、乾燥収縮の巾も大きく、ひびが入って割れてしまうというわけですが、粘度が高いのではがれずにちゃんと残ります。

現場で観ていると、荒壁もざくざくとした感じがなかなか良いのですが、中塗りが始まってくると一気に肌理が細かくなって緊張感が出てきます。

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改修工事をしながら部分使用/丹波市古民家再生・耐震改修工事・2世帯住宅

まさに晩秋という言葉を実感するようになってきました。
日に日に寒くなってきますね。

現在、兵庫県丹波市で改修工事中のY様邸では、これまで仮設のユニットバスをお使いいただいて入浴をして頂いておりましたが、今週からお風呂と洗面所だけは竣工に先立ってお使いいただけるようになりました。

今週現場に行ったら、なかなかいい感じの洗面所に仕上がっていたので、すでにお荷物が入ってしまっていますがちょっとだけ写真をご紹介します。

senmen2

senmen1

カラフルなタオルがかわいいですね。

床は杉の無垢材フローリング(厚み30mm)張り仕上げ。
洗面器はカクダイという会社の陶器製洗面器に合わせて、現場で大工さんに桧で脚を作ってもらいました。

壁面のタイルは東風スタッフのOさんが考えて、100mm角の白いタイルと25mm角のモザイクタイルを交互に並べて貼って欲しい、とタイルを貼ってくれた左官屋さんにお願いしたものです。

左官屋さん、普通のようにちゃっちゃと貼るわけに行かず、なかなか苦労されたことだろうと思うのですが、おかげさまで楽しげな雰囲気になりました。
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薪ストーブの煙突が立ちました/丹波市古民家再生・耐震改修工事・2世帯住宅

兵庫県丹波市のY様邸古民家再生工事現場へ行ったところ、薪ストーブの煙突が新たに立っていました。
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なんだか
「よっしゃあ~、これからガンガン焚くぞ~」
とまるでこの家が言っているかのような位置・形だなぁ~、なんて思いながら眺めていました。

今回の薪ストーブは玄関の土間に設置する予定です。
ですから、煙突の根元の下には玄関土間が広がっています。

このお宅を訪問される方は、ちょうど僕が写真を撮った位置からこの家にアプローチしていく感じです。

 

2階の壁には荒壁がつけられて、一部を塗り残して竹小舞下地が見えるようにしています。

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タテ貫(ぬき)がすでに仕込まれていた関係で、全体にちょっと右よりの下地窓に
なってしまいました。
下地窓の下にある削られた梁は、30年前の工事の際に梁がハツリ取られていたので今回大工さんがはつられていた面だけを仕上げてくれた痕です。

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