月別アーカイブ: 2019年4月

2019.04.20-21 再生古民家見学会を開催しました

2019.04.20-21の2日間にわたり、大阪市東住吉区でS様邸 再生古民家見学会を開催しました。
あらかじめご予約を頂いた、合計23名の方にご来場いただきました。
ご来場いただいたみなさま、どうもありがとうございました。

そして今回、快く見学会開催の許可を下さったS様、本当にありがとうございました。

不覚ながら、当日の写真を撮っていないことに今頃気づいた始末です・・・。
次回からちゃんと撮っておくようにします。

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

キッチンのトップライトとガラス瓦

大阪市東住吉区の S さま邸古民家再生工事。
キッチンが北を向いて設置されていて、窓からの有効な採光があまり望めないので、
トップライト(天窓)を設置しています。

toplight_01

北面の屋根で、しかも大屋根の軒内にかぶる下屋部分に天窓を設けているので、
直射日光は入りません。
劇的に明るくなるということもないのですが、夏の太陽熱が入ってくるということもありません。
室内にいて頭上から光が降ってくる状況というのは、なぜか気持ち良いものです。

屋根面から見るとこんな感じで(↓)、ガラス瓦を用いてトップライトを作っています。

toplight_03

断熱・気密性能を考えると、ガラス瓦という選択肢は
アルミサッシ製トップライトに比べて熱損失が大きい
のですが、建物の外観を損ねない方が望ましいという
施主様のご意向から、今回はガラス瓦を採用することになりました。

toplight_02

室内側からトップライト部分を見上げると、こんな感じになっています。
乳白色のアクリル板を天井面に落とし込んでいます。

いよいよ明日と明後日(2019/04/20-21)は、この現場の完成見学会です。
20(土)21(日)とも、まだ若干名空きがあります。
ご興味のある方は、下記リンク先ページからお申込み下さい。


2019 /04/20-21の2日間にわたり、築135年の古民家再生現場の完成見学会を開催します。

 

 

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

なんと、生けた花から芽が出て、その上・・・!

僕が無知なだけなのかもしれませんが、梅の生命力にびっくりしたので投稿しました。
東風の事務所の玄関に、満開の梅の切り枝をしばらく前から活けていました。

花が散ってしまった後も、ずぼらな東風スタッフ一同は枝を片付けることもなく(恥)、忙しさにかまけてほったらかし・・・。

2週間くらい経ったころでしょうか。
ふと気づくと、なんと活けた枝から新芽が出ているのです!

umenome_01

しかも、よく見たら、実もつけているんです!

umenome_02

なんという生命力!
日も当たらず、水も交換せず、ひたすらほったらかしだったというのに・・・。

梅さん、ごめんなさい。
でもよくぞ頑張った!すごいぞ!
というわけで、事務所の裏庭に植えてあげることにしました。

umenome_03

ちゃんと根付いて、すくすく育ってくれるといいけれど・・・。

風などで倒れないように、一応竹の添え木もしておきました。
これから様子を見ながら、ちゃんと世話していこうと思っています。

 

【古民家再生見学会開催のお知らせ】

建築主様のご厚意により、大阪市東住吉区で4/20(土)、21(日)の2日間、完成見学会を開催させていただくことになりました。

現場では木製建具も吊り込まれ ↓

DSCF8255

玄関の天井もこんな具合に出来上がっています(↓)。

DSCF8271

ご興味のある方はこちらをご覧ください(↓)
2019 /04/20-21の2日間にわたり、築135年の古民家再生現場の完成見学会を開催します。

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

ケボニー杉でウッドデッキをつくりました

ケボニー(kebony)杉という木材をご存知ですか?

人口木材ではない、正真正銘の無垢材でありながら
・屋外利用で30年間の耐久性保証
・腐らないようにするための塗装が不要(メンテナンスフリー)
・直射日光が当たってもほとんど反らない
・食器としても使える人体への安全性をクリア
という、木材に詳しい方ほどにわかには信じがたいような木材です。

このケボニー杉を使って、木造建築 東風の事務所に、
この冬、ウッドデッキをつくりました。

私たちもケボニー材のことを知ったのはつい半年ほど前なのですが、ものすごく興味がわいたので、すぐに詳しい方や日本の販売元(総代理店/バルセロナトレード)の社長さんに直接お話を伺いに行きました。

さっそく材料を分けて頂きたいと社長さんにお願いし、まずは自社の事務所で試してみようということで作ってみたのがこのウッドデッキです。

kebony_01

kebony_02

ケボニーというのは聞きなれない単語だと思いますが、ノルウェーの会社の名前で、この会社がケボニー化技術の実用特許を有しているようです。

日本の杉をケボニー化処理したものがケボニー杉です。
ちなみにケボニー桧もあります。

ケボニー化というのは、トウモロコシやサトウキビなどから採れる、植物由来のフルフリルアルコールという成分を木材に含侵させる技術です。

このケボニー材は、ヨーロッパでは海沿いのウッドデッキのデッキ材や、
住宅やビルの外壁材・屋根材などとしても使われていて
外国産のメープル(=かえで)材をケボニー化した木材では、
食器(※)も商品化・販売されています。
※お皿、スプーン、フォークなど

kebony_03

ケボニー杉は本当の無垢材を使うので、当たり前ですがこんな風に1本ずつ表情が異なっていて、節だらけの木材もあります。
(もちろん、節の無い木材もあります)

kebony_04

色は何も塗っていません。
ケボニー化した木材こんな感じでこげ茶っぽい色になりますが、数年経つと、一般的な木材と同じようにシルバーグレーになるようです。

とっても幅広い可能性を感じている材料で、これから事務所の近くで着工する改修現場でも使ってみようと思っています。

 

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

この季節は、庭の表情が変わるので毎日楽しみです

今週に入って、奈良でも本格的に春爛漫 ♪ という雰囲気が一気に強まりました。
東風の事務所がある奈良県御所市付近でも、ちょうど今日あたり桜が満開です。

spring2019_01

明日は寒くなって、雨の予報なので、満開の桜も随分散ってしまうのでしょうね。
今年は例年に比べてかなり桜が遅咲きでした。

事務所の庭も、花が咲いたり新緑が芽吹いたりしていて、毎日庭の表情が変わり、
草花の様子を眺めるのがとても楽しい時期です。

都心にお住まいの方にとっては、広い庭にたくさんの植物を植えるということは
難しいと思うのですが、田舎に居を構えると難なくそういうことを楽しめるので
豊かな気持ちになります。

spring2019_02

事務所の表庭(北庭)です ↑ 。
入口の両脇には白梅(向かって左)とモミジ(向かって右)が植わっています。
モミジはまだ新芽が出かけたところで赤茶けていますが、きちんと開いたら
緑になります。

spring2019_03

内側から表庭を見返すとこんな感じです。

 

spring2019_04

白梅の足元、道路際の竹四ツ目垣の間から顔をのぞかせているのは
レンギョウ(黄色)とユキヤナギ(白)です。
ユキヤナギは毎年開化の後に種が飛散して、どんどん増えていっています!

 

ここからは裏庭の写真です ↓ 。
表庭は茶庭の風情にしましたが、裏庭は雑木林のような風情にしたいと思っています。
まだまだ片付いていなくて見苦しいので、全景をお見せできないのが残念ですが・・・。

spring2019_05

高木も新緑が芽吹いています。ユリノキとカナクギの木 ↑

spring2019_06

ヒメシャガの花 ↑
ヒメシャガも去年知人に分けて頂いた株を植えたのですが、この春にはニョキニョキと
3か所くらいから新たな芽が出て来ています。

 

spring2019_07

↑ この新芽は3月に新しく植えた、クロモジです 。
さらさらと涼やかでとても端正な姿をしています。
昨年秋に参加した吉野の原生林ツアーの際に自生しているクロモジを見て一目ぼれ。
とてもほしくなり、植木屋さんから購入しました。

 

spring2019_08

ところどころからピンク色の芽を出しているのは、ナルコユリです ↑。
近くの道の駅で昨年寄せ植えを買ってきて庭に植えたら、今年も元気に芽を出してきました。
食べると美味しい山菜なんだそうですが、見て楽しみたいので摘みません。
何年かしてもっともっとた~くさんに増えたら、食べてみようかな。

他にもいろんな新芽が出始めています。
建物だけじゃなくて、庭を少しずつ作っていくのもとても楽しいものですよ。

 

【完成見学会のお知らせ】

4/20(土)と21(日)の2日間にわたり、大阪市東住吉区で
石場建て再生古民家の完成見学会を開催させて頂くことになりました。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。

finish_01

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

鶴首鏝(つるくびごて)で細い壁の仕上げ

先日、大阪市内のS様邸古民家再生現場へ行った時のことです。
玄関正面の飾り床の下にある、細~い壁の仕上げを左官屋さんがしてくれていました。

osaka_entrance_01

上の写真の白矢印部分の細長い壁です。
(この写真では、あまりに細すぎてわかりませんね)

ここは壁が細すぎる&壁が凹んでいるので、普通の鏝(こて)が入りません。
しかも壁の一番裾(下)の部分なので、普通の態勢では作業がとてもしにくく、
こんな風に作業をして下さっていました
↓ ↓ ↓

osaka_entrance_03

完全に寝転がっています。
でも別に怠けているわけではありません。
こうしないと見えないんです。

 osaka_entrance_05

塗りかける土を載せている鏝板(こていた)も、いつもは左手に持っているのですが、
今日は完全に床に置いています。

そしてここを仕上げるのに使っているのが、鶴首鏝(つるくびごて)という、ちょっと変わった形の鏝です。
上の写真で赤丸で囲んでいるのがその鏝です。
鶴の首のように、細長くて、くにゃっと曲がっているので鶴首。

近寄って写真を撮ると、こんな状態で仕事して下さっています。
↓  ↓  ↓  ↓  ↓
osaka_entrance_04

この職人さん(原さん)を含む京都の山本左官工業さんとは、僕が24歳の時から一緒に仕事をしてもらっているので、なんやかんやでもう24年間もお付き合いしていることになります。
いつもありがとうございます。

この現場ももう完成間近で、今月の20(土)と21(日)には完成見学会をさせて頂けることになりました。

本日、ホームページに見学会のご案内をアップさせて頂きましたので、ご興味のある方は下記ページをご覧頂けると嬉しく思います。

大阪市S様邸 古民家再生工事 完成見学会のお知らせはこちら
(2019.04.20-21 開催)

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓