築後約100年を経た淡路島の民家再生現場が竣工し、昨日写真を撮ってきました。
その一部をご紹介します。
現場が2月に始まってから工期も延びてしまい、クライアントのT様には色々とご心配をおかけしてしまいましたが、最終的には大変喜んで頂いた顔を観ることができて一安心しています。
↑ 夕方の外観全景です。
次は玄関内観。
玄関は左手の硝子戸は既存建具、天井も既存のまま。
右手の舞良戸は新設です。
何とかうまくまとまったようでよかった。
↑ キッチンコンロ前のタイルはクライアント/T様の奥様が海のイメージでご自身で考えて、しかもご自身で貼られたものです。
すごくないっすか?
DKに立って、吹き抜けに架かる階段を見たところ。
床は桧のフローリング(もちろん無垢材)
「ここだけは無節材にしませんか?」
と、クライアントのT様にご提案したのですが、
「いい材料を入れてくれたおかげで、ここだけ桧にしてホンマによかったわ~」
と喜んで頂けました。
手前右手の格子は極太の貫を入れ、化粧で細いタテ格子を入れた構造補強フレームです。
古材の床板はこの場所に元々張られていた松の床板。
全て一旦取り外して、大工さんが削り直した後で再度復旧してくれたものです。
再生前にはこの上にCFシートが貼られていて、接着剤まみれでした。
無事に生まれ変わって、材料も活きて、よかったよかった♪
↑ 階段と2階廊下の手摺です。
すっきりと見えるように・・・ということを突き詰めた結果、大工泣かせの納まりばかりとなってしまいましたが、施工者/総合建築 植田の大工・佐藤さんが丁寧につくってくれたおかげで素晴らしい階段になりました。
本当にありがとうございます!
↑ 2階寝室から小屋組みの丸太梁を見上げたところ。
材料は全て杉です。
淡路ではこういう杉丸太を小屋組みに使った建物が多いのだとか。
天井は丸太梁にヒカリツケだらけの杉羽目板張りですが、これだけで約1ヶ月かかっています。
ものすごく丁寧な仕事をしてくれた大工さんに感謝×感謝!
今回の改修前にはこの小屋組みが全て天井裏に隠れていたんですが、これが活かせてよかったなぁ・・・と、今になってしみじみ思います。
クライアントのT様、施工者の総合建築 植田のみなさま、東風スタッフ、みんなの力を合わせたおかげで、素晴らしい家に仕上がりました。
工事中はいろいろとT様にご心配をおかけしましたが、最終的に昨日本当に嬉しそうな表情を見ることができて、よかったなぁ・・・としみじみ思っています。
みなさま、ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。