月別アーカイブ: 2018年7月

キッチンの掃除をひと手間減らす、タッチセンサー付き水栓

キッチンの蛇口の吐水ハンドルは、洗い物や炊事の最中、
水を流し、止めて、また流し、また止めて・・・
という具合に、何度も何度も手を触れますよね?

そして蛇口に触れるたびに、吐水ハンドルには水が付いたり
食器用洗剤の泡がついたり、はたまた調理中のお肉や魚の
油が付いたりします。

水は最後に拭き取ればよいかもしれませんが、油や泡が付いたら
一度水で蛇口やハンドルを洗い流してから、またたびたび使う
ということを繰り返すのが普通だと思います。

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そこで断然便利なのが、センサー付きの水栓です。
センサー付きの水栓にすると、とにかく蛇口が汚れません。
なにせ汚れた手で蛇口を触らなくても、吐水のON/OFFを
切り替えられるのですから。

以下の動画は東風の事務所のキッチンに据えた、
タッチセンサー付きのキッチン用水栓です。
この製品は、水栓本体のどこかに人間が触れると
吐水のON/OFFができます。

文字で説明するよりも、動画を見て頂くのが分かりやすい
と思い、自作自演(笑)してみましたのでご覧ください。

 

おおよそお分かりかと思うのですが、念のため少し解説しておきます。

使う前はこんな状態です(↓)。

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使い始めて、洗剤で食器を洗い、手が泡まみれになっている状態で、
吐水するときの画像です(↓)

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泡を洗い流した後で、濡れた手で止水しようとしている画像です(↓)

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洗い物を終えた時の画像です(↓)
水栓の根元(丸印)の周辺には、水滴も泡も全くついていません

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こういう使い方ができれば、特に対面式のキッチンでは
掃除の手間がすごく減らせることがお判りいただけましたか?

今回の映像の中で使っているキッチン用水栓は、アメリカのDELTA社製の
電池式タッチセンサー水栓です。
日本でも販売されていますが、定価で¥128,000-です。

 

 

【見学会のご案内です】

大阪市内で再生中の築135年の古民家。
このお宅の構造見学会を、2018年8月4日(土)と5日(日)の2日間にわたって
開催させて頂きます。

お申込みなど詳しいことは下記ページをご確認ください。

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

土壁の竹小舞下地 作業進行中です

大阪市内で再生工事中の古民家。
今週中ごろまで、竹小舞下地を編む作業を進めてもらっています。
(水曜日で終わりそうです)

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今回、竹小舞下地を編んでもらっているのは、京都の森川さんご兄弟。
森川さんたちに東風の現場へ来ていただくのは、今回で2回目ですが
お若いだけあって、作業がとても早く、頼もしいです!

編みあがった竹小舞下地はこんな感じです ↓

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個人的に、竹小舞を編んだ今の状態(=土壁を塗りつける前)ってとても好きなんですよね。
太陽の光も竹小舞を通してきらきら光って差し込んでくるし、
現場の雰囲気が軽やかになって、でも何となく仕切りはあるという曖昧な状態で。

 

竹小舞を編むときは、壁の下端の部分で、必ずタテの竹を約1cm 空かします。

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これはなぜかというと、壁土は重たいので竹小舞に壁土を塗りつけた後
壁の自重で竹小舞が少し下がってしまうのです。
ここを空かしておかないと、壁が足元で湾曲し、腹を出したようになってしまいます。
それを防ぐために、このように空かして編んでおくのです。

 

この現場の構造見学会を、2018年8月4日(土)と5日(日)の2日間にわたって
開催させて頂きます。

今回の見学会は、以下のような思いをお持ちの方にとっては、
きっとお役に立てると思います。

1.筋交いや合板を使わずに古民家を耐震補強したい。そのやり方を実際に見たい
2.石場建ての民家再生・構造補強の現場を見てみたい。
3.所有されている古民家の構造補強や再生について、専門家に相談してみたい
3.練り置きした壁土や、竹小舞下地を見てみたい
4.金物(ボルト等)を使わずに、ホゾや栓などで緊結した仕口・継ぎ手を見てみたい

お申込みなど詳しいことは下記ページをご確認ください。
→ (株)木造建築東風 見学会の案内ページへ

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

【構造見学会開催】2018.08.04-05 築135年古民家@大阪市

大阪市東住吉区内にて再生工事中の、築後約135年を経た古民家・Sさま邸。
昨年の夏から工事に取り掛かり、約1年たちました。

解体工事から始まり、土塀のセットバック、
母屋のジャッキアップ・基礎工事~構造補強と屋根下地工事がほぼ終わり、
現在は、土塗り壁下地のための竹小舞編みと、電気配線工事を行っています。

今回、施主様のご厚意により、構造見学会を開催させて頂くことになりました。
ご興味のある方は、当方ホームページの問い合わせフォームから
お申込みの上、ご参加いただけますようお願いいたします。
(下記写真の後に詳細説明があります)

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structure_02 濃い色で着色されているのは既存の構造材、
塗装されていない木材は、今回新しくした構造材です。

structure_03
↑ 既存柱の根元が傷んでいたところは、金輪継ぎという
伝統的な継ぎ方を用いており、金物を使っていません

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構造材同士の緊結には、極力金物を用いずに、木製の込栓(こみせん)や
車知栓(しゃちせん)、雇ほぞ(やといほぞ)を用いています。


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土塗り壁の下地は、竹小舞を編んでいます。
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【開催日時/一般の方向け】
2018年8月4日(土)09:00~12:00 および 13:00~17:00
2018年8月5日(日)13:00~17:00

【開催日時/建築業界関係者(設計者・工務店・職人さん)の方向け】
2018年8月5日(日)09:00-12:00に限らせて頂きます

【開催場所】
大阪市東住吉区内
※現場の詳しい住所は、お申込み頂いた方へお知らせします

【注意事項】
・完全予約制とさせて頂きます。
・一般の方は、1時間に1組のみとし、先着受付します
・お子様もご参加頂けますが、工事中の現場のため、歩きにくいところもあります。
・お車でのご来場は可能です(現場に駐車場があります)
・建築業界関係者の方もご見学可能ですが、上記の決められた時間枠内のみとなります。
業界関係の方は、複数組で同時見学をお願いします

ご見学のお申込みは、下記事項をお書き添えの上
(株)木造建築 東風の問合わせフォームよりお申込み下さい。

・当日同行される参加人数合計
・当日の現場までの交通手段(車・公共交通機関)
・一般/建築業界関係者 いずれか

今回の見学会は、以下のような思いをお持ちの方にとっては、
きっとお役に立てると思います。

1.筋交いや合板を使わずに古民家を耐震補強したい。そのやり方を実際に見たい
2.石場建ての民家再生・構造補強の現場を見てみたい。
3.所有されている古民家の構造補強や再生について、専門家に相談してみたい
3.練り置きした壁土や、竹小舞下地を見てみたい
4.金物(ボルト等)を使わずに、ホゾや栓などで緊結した仕口・継ぎ手を見てみたい

どうぞよろしくお願いいたします。

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(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

古民家の庭から、みかん彫りの水鉢

奈良県御所市の東風事務所のすぐ近くで、
古民家の庭石を搬出する作業を行っています。

現在このお宅はすでに空き家になっていて、
現所有者のタケダ不動産さまが、物件売却に向けた
準備を進められているところです。

傷んで解体される同じ敷地内の付属建物と一緒に
庭石も処分される話も出ていましたが、いい石も
たくさんあり、あまりにもったいないので
東風で引き取らせて頂くことにしました。

下の写真は解体前の状況です。

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石灯籠や板石のほかにも、飛び石、石垣、水鉢なども
忙しい中造園屋さんに無理をお願いして、搬出してもらいました。

以下、搬出作業の状況写真です。

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gose_nhousestone_05↑ 解体した石灯籠の部品たち

 

gose_nhousestone_06↑ 庭の景石

gose_nhousestone_08↑ 鞍馬石(と造園屋さんから教わりました)の水鉢(みずばち)。

搬出前は草むらに埋まっていたのでよくわからなかったのですが、
取り出してみると、とても整った形をしていました。
水を溜める部分は、口の大きさよりも内部の方が広く彫ってある
みかん彫りという加工が施されていると教えてもらいました。
みかん彫りをすることで、ひしゃくで水をすくいやすくなるとのこと。

gose_nhousestone_07↑ノミ切り仕上げが靴で長年踏まれて、こなれた表情になった板石。

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↑ この石は搬出前には別の使われ方をしていたのですが
よく見ると象徴的な独立柱の根石にちょうど良さそうな格好です。
まだまだ上記以外にもたくさんの石を搬出しました。
これらの石は、東風で工事をさせて頂くときに、使わせて頂く予定です。
どこの物件かはまだ全く分かりませんが・・・。

 
僕も造園屋さんにいろいろ教えてもらって勉強させてもらっている
ところなのですが、庭石はやはり古いものの方が実際に据えた時に
とても落ち着いた雰囲気に仕上がるから不思議です。

新築のお宅であっても、庭石や飛び石、塀の基礎の石などに
古い石を使うと、とてもいい雰囲気に仕上がるので、
東風では古い石は極力捨てたりせずに取り置いて、
再利用するように心掛けています。

今回の古民家は近いうちにタケダ不動産さまから売りに出される
予定だそうです。
一般にはまだ情報が出回っていませんが、ご興味のある方は
直接タケダ不動産/竹田さままでお尋ねください。

(株)木造建築 東風の古民家再生サイトはこちら

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