川西市e様邸 古民家再生・リフォーム・耐震改修工事」カテゴリーアーカイブ

兵庫県川西市で築150年の古民家を再生する工事です。内装壁・天井・床は全面的にリフォームし、同時に耐震改修工事も行います。

築150年の再生古民家 完成見学会 2014.02.02(日)開催

築150年の古民家再生工事が、2013年末に竣工しました。
クライアントのE様のご厚意により、完成見学会を開催させて頂けることになりましたのでお知らせいたします。

kawanishi_2014

石場建て伝統構法型古民家の特性を活かしながら、筋交いや合板を使わずに耐震補強を行いました。
暖房には針葉樹を燃やせる薪ストーブを設置しています。
薪ストーブの暖かさも体感して頂きたいポイントの一つです。

【開催場所】兵庫県川西市
※お申込頂いた方へ地図をお送りします
【開催日時】2014.02.02(日) 10:00-17:00
完全時間予約制とします。
お申込時に見学希望時間帯をお書添え下さい
【参加費用】無料

このお宅の内観写真は以下のページで公開しています。
http://mokuzo-renovation.com/blog/archives/545
http://mokuzo-renovation.com/blog/archives/558

見学会へのお申込はこちらからどうぞ

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

築150年の古民家再生@兵庫県川西市 竣工写真 その2

年末に竣工した、兵庫県川西市E様邸・古民家再生工事の竣工写真/その2です。
本日はLDK周辺の写真をご紹介します。

全ての写真は、LIGHTS PHOTO/森様の撮影によるものです。

kawanishi2013_08

kawanishi2013_09

kawanishi2013_10

kawanishi2013_11

kawanishi2013_12

kawanishi2013_13

kawanishi2013_14

kawanishi2013_15

 

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

築150年の古民家再生@兵庫県川西市 竣工しました-1

2014年も始動して1週間が過ぎようとしています。
昨年の秋から急ピッチで工事を進めていた、兵庫県川西市内の古民家再生工事がほぼ完了し、年末に室内の竣工写真を撮影しました。

今回の写真は、全てLIGHTS PHOTO の 森祥子さんが撮影して下さったものです。

写真の枚数が多くなってしまったので、3回に分けてご紹介します。
本日はまず玄関まわりの写真です。

今回の工事では、今まで天井裏や壁の中に隠れてしまっていた骨太でゴツゴツした既存の黒い梁を露出させて構造材の魅力を引き出しながら、それら既存のゴツイ構造材と対比させるように、新設の部材は着色をせず、あえて華奢な数奇屋の手法を採り合わせました。
(杉の面皮柱、チョウナによる化粧名栗、透けた軽やかなデザインなど)

新旧の対比が際立って、緊張感のある空間に仕上がり、お客様も大変喜んで下さっています。

kawanishi2013_01

kawanishi2013_02

kawanishi2013_03

kawanishi2013_04

kawanishi2013_05

kawanishi2013_06

kawanishi2013_07

 

木造建築 東風の古民家再生・リノベーションサイトはこちらからどうぞ

 

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

構造補強の桧丸太梁/兵庫県川西市古民家再生工事

兵庫県川西市で工事中のE様邸再生工事。

着工前の調査の段階で、リビングになるべき部屋の上部梁に、大きな鉄骨梁が沿わせてあることが判明しており、その鉄骨梁を抜くために新たな桧の化粧梁を入れました。

まずは材料の選定。

現場にて母屋・梁などの既存構造材のレベル(=高さ)を測定し、それらをきれいに受けるためにはどのくらいの曲がりが必要なのかをまず図面(矩計図=断面詳細図)で検討します。

残念ながら、今回の現場にピタッと合う曲がり・長さの桧丸太は東風在庫の中にはなかったため、いつもお世話になっている三田市の西元製材所さんへ相談。

するとまさに太さも曲がりもピッタリの、長さ7mの桧丸太が西本さんの倉庫の一番奥に眠っていました。
しかも伐採後1年くらい寝ていたようで、乾燥も申し分なし。
その日に製材して側面に面(ツラ)をつけてもらいました。goronbo2013_01

↑ 製材した時の様子。
こうやって見ると、結構曲がってますね。

さすがに6mも長さがあると、大人4人でも持ち上げるのがやっとの重さです。
(末口φ270、元口φ420でした)
当然レッカーなどは使えないので、トラックから降ろすのも現場内に搬入するのも人力のみ。
外で刻んだら室内に搬入するだけで傷まみれになってしまいそうだ、ということで、室内で刻むことになりました。

 

goronbo2013_02

↑ まずは丸太梁を八角形断面になるまで、電気鉋で荒削りします。

 

goronbo2013_03

現物を見ながら、丸太の仕口や高さなどを相談する大工さん。

goronbo2013_04

背の曲がりで2階床梁(胴差し)と交差する仕口部分では、並列する別フレームに地震力の伝達をしてくれるようにしたいという趣旨を説明したところ、デベソのようなホゾを作ってくれました。

goronbo2013_05

下屋の桁(けた)と丸太梁元口の仕口。
既存下屋の桁が細く、また屋根は触らないため、下から掬い上げて柱で突っ張る納まりにしました。

goronbo2013_06

↑ 梁を設置する際には、大屋根の登り梁にかけたチェーンブロックで吊り上げて施工しました。

 

goronbo_2013

完成したところ。

末口の端部は、太い柱にせずに2本の細い柱で挟み込んで間を透かした形にしました。
こういう納まりはあまり一般的なやり方ではありませんが、柱の断面欠損や他の梁とのからみなども考えて、今回はこの形にしました。

上に架かっている太い梁は松で太さが450mmくらいあります。
今回設置した桧の丸太梁は、吹抜けのあるLDKのど真ん中を渡っている格好になる象徴的な梁ですが、手が届くような低い位置にあるので、節も少ない木を選び、八角に削ることで端正な表情に仕上げました。

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

名栗加工2013/川西市で古民家再生・耐震改修工事

兵庫県川西市内で、9月下旬から築150年の古民家再生工事に着手しています。

着工してからというもの、現場の段取りや材料の手配などでバタバタしておりましたが、少し落ち着いてきましたのでブログを書き始めることにしました。

 

今週の月曜日(10/14・祝日)に、クライアントのE様と一緒に京都市右京区の京北町へ行き、原田銘木の原田さんにE様邸で使う玄関式台の名栗加工をお願いしてきましたのでご紹介します。
(以下、全ての画像は拡大表示できます)

naguri2013-01

上の写真は、今回名栗加工を施す前の杉板。

長さは約2m、厚みは40mmです。
和歌山県産の杉板です。
1番玉という、木の中でも一番根元の節が出にくい場所から採った材料です。
樹齢は約100年の木。

 

naguri2013-02

まず名栗加工を施す前に墨付け(すみつけ)を行います。

今回は片側に杉皮を残した板として仕上げるので、手前と奥とで板の巾が異なります。
そのため、ハツリ目の巾を微妙に変えながら仕上げていかねばなりません。

墨付けをしてくださっているのは、化粧名栗加工の職人・原田隆晴さん。
東風の化粧名栗加工は、いつもこの原田さんが手がけてくださっています。

 

naguri2013-03

上の写真はちょうなで名栗加工を施している原田さん。

動画を2件アップしたので観て頂くとわかるのですが、結構早いスピードではつっていきます。

→ 古民家再生の玄関式台に使う化粧名栗板の加工 2013その1
→ 古民家再生の玄関式台に使う化粧名栗板の加工 2013その2

 

naguri2013-05

↑ 名栗加工が完了しました。

原田さんが使われた蛤刃のちょうなを一緒に撮らせて頂きました。
何度見ても惚れ惚れする美しい仕上がりです。

 

naguri_bofore_after

今回加工していただいた板の加工前・加工後の写真を並べてみました。

木目の見え方がかなり違うことがよくわかっていただけると思います。

 

東風ではよく玄関の上がり口の板(式台)にチョウナで化粧名栗(なぐり)加工を施した杉板を使います。

理由は様々あるのですが、主なものを挙げると
1. 原木を定期的に購入しているので、美しい杉の幅広・厚板が入手しやすい
2. 杉板は柔らかく傷つきやすいので、そのままカンナで仕上げると使っているうちに傷ついて見苦しくなってしまうが、名栗加工しておくと傷も目立ちにくく、味わいも深いので気兼ねなく使うことができる
3. 玄関先にこのような独特の表情の板があると、来客時にもツカミの話題として使うことができる
4. 何よりも美しく、足触りが気持ちいい♪
というところです。

東風ではいつも原田さんにご協力を得て、クライアントのみなさまの目の前で名栗加工をして頂いていますが、クライアントのみなさまも毎回大変喜ばれ、いい記念になるし、来客時にもご自身の言葉で説明でき、愛着もひとしおです。

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

内観イメージスケッチ/川西市内の古民家再生・耐震改修工事

兵庫県川西市内で9月に着工する予定の、築150年を経過した古民家再生工事。
現在、設計打ち合わせを重ねています。

クライアントのe様とイメージを共有するために、東風スタッフのOさんが内観イメージスケッチを何枚も描いていますが、やはりこういう絵を見て頂くと話が早いです。
お客様もすっと一瞬で理解して下さいます。

insideimage_0718_01

 

上の画像はLDK内観イメージ。
打ち合わせを重ねた結果、リビングから薪ストーブの炎が楽しめる配置に落ち着きました。

 

insideimage_0718_02

↑ 玄関内観イメージ。
飼っている室内犬のためにも、広い土間があるとありがたい、というe様のご要望で、玄関はこんな形に。

insideimage_0718_03

最後は寝室内観イメージです。

 

木造建築 東風(こち)の古民家再生・耐震改修・リフォーム専用サイトはこちら

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓