薪ストーブ」タグアーカイブ

建築廃材を薪ストーブの燃料に

寒~い冬を楽しく過ごす道具の一つが、薪ストーブです。
単に暖房器具として有用なだけではなく、エアコンやファンヒーターにはない大きな魅力を薪ストーブは持っています。

大きな魅力とは「揺らめく炎を眺められること」

焚火が大好き♪という方なら、その魅力はおわかりでしょう。
パチパチとはぜる音を立てながら、ゆっくりと薪が燃えていく様を眺めるのは、なんとも豊かな時間の過ごし方です。

薪ストーブにはとてもたくさんの機種が販売されており、それぞれの機種ごとに優れた特性があると思いますが、当社で使っている薪ストーブは、ハンプトン(Hampton)というブランドのカナダ製鋳物ストーブです。

このハンプトンのストーブの大きな特徴は、杉・ヒノキなどの針葉樹を燃料としてガンガン使えることです。
ほとんどの薪ストーブは、針葉樹だけを燃やすことは薪ストーブを傷めることになるので避けるべきとされていますが、このハンプトンは針葉樹を遠慮なく燃やせる数少ない薪ストーブの一つです。
(もちろん、温度管理に注意は必要ですが・・・)

杉・ヒノキなどの針葉樹は主に建築用材として使われる木なので、建築現場では針葉樹の端材や解体材などがドンドン出てきます。

これらの端材・解体材はいわば
「もう使う用途がなく、ゴミ=産業廃棄物」
になってしまう場合がほとんどですが、それを暖房用の燃料として使えれば、
1.暖かい&眺めて楽しい♪
2.ごみを減らし、ごみの処分費も減らせる
3.地球に負荷を与えない
という一石三鳥です!

それでは実際にどんな感じで使っているのかをご紹介します。
下の画像が当社の薪棚です。

間口約4m×奥行1.2m×高さ2mの大きさです

もちろん、こんな(↑)広葉樹の薪もいくらかストックしていますが、建築廃材として現場から出てくる針葉樹の端材・解体材も燃料として薪棚に積んでいます。

たとえば、こんな杉の外壁下地用薄板(通称バラ板)の釘付き解体材↓でも、

釘もいちいち抜かずにたたき曲げる程度にして、ストーブに入るような長さに短く切り刻んで薪として使っています(↓)

下の写真は薪ストーブの横(室内)に置いている薪のラックです。
うちの事務所では、こんな風に(↓)薪のすべてが建築廃材だらけの時もしょっちゅうあります。

広葉樹に比べると、どうしても針葉樹は早く燃え尽きてしまうので、薪=燃料としてはもちろん広葉樹の方が優れています。
広葉樹100%で薪ストーブの燃料がまかなえるのであれば、それが一番良いと私も思っていますが、ごみとして処分されるだけの針葉樹の建築廃材を燃料として活用できるということは、薪ストーブを選ぶ際の大きなメリットの一つと考えてよいのではないかと思います。

地球にできるだけ負荷をかけずに、美しく暮らしたい・・・と思われる方には、ハンプトンの薪ストーブはおすすめです。

ハンプトンの薪ストーブを置いている薪ストーブ屋さんはあまり多くないので、もし見てみたいと思われた方は、当社事務所(築110年の再生古民家です)まで足を運んで頂ければご見学頂けます。

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

築150年の古民家再生@兵庫県川西市 竣工しました-1

2014年も始動して1週間が過ぎようとしています。
昨年の秋から急ピッチで工事を進めていた、兵庫県川西市内の古民家再生工事がほぼ完了し、年末に室内の竣工写真を撮影しました。

今回の写真は、全てLIGHTS PHOTO の 森祥子さんが撮影して下さったものです。

写真の枚数が多くなってしまったので、3回に分けてご紹介します。
本日はまず玄関まわりの写真です。

今回の工事では、今まで天井裏や壁の中に隠れてしまっていた骨太でゴツゴツした既存の黒い梁を露出させて構造材の魅力を引き出しながら、それら既存のゴツイ構造材と対比させるように、新設の部材は着色をせず、あえて華奢な数奇屋の手法を採り合わせました。
(杉の面皮柱、チョウナによる化粧名栗、透けた軽やかなデザインなど)

新旧の対比が際立って、緊張感のある空間に仕上がり、お客様も大変喜んで下さっています。

kawanishi2013_01

kawanishi2013_02

kawanishi2013_03

kawanishi2013_04

kawanishi2013_05

kawanishi2013_06

kawanishi2013_07

 

木造建築 東風の古民家再生・リノベーションサイトはこちらからどうぞ

 

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓

内観イメージスケッチ/川西市内の古民家再生・耐震改修工事

兵庫県川西市内で9月に着工する予定の、築150年を経過した古民家再生工事。
現在、設計打ち合わせを重ねています。

クライアントのe様とイメージを共有するために、東風スタッフのOさんが内観イメージスケッチを何枚も描いていますが、やはりこういう絵を見て頂くと話が早いです。
お客様もすっと一瞬で理解して下さいます。

insideimage_0718_01

 

上の画像はLDK内観イメージ。
打ち合わせを重ねた結果、リビングから薪ストーブの炎が楽しめる配置に落ち着きました。

 

insideimage_0718_02

↑ 玄関内観イメージ。
飼っている室内犬のためにも、広い土間があるとありがたい、というe様のご要望で、玄関はこんな形に。

insideimage_0718_03

最後は寝室内観イメージです。

 

木造建築 東風(こち)の古民家再生・耐震改修・リフォーム専用サイトはこちら

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓