このブログの更新は、なんと1年以上ぶりです(恥)。
これからはボチボチ書いていきますのでよろしくお願いします。
目下兵庫県川西市内で、来月から古民家の再生工事に取り掛かろうとしているところなのですが、そこのお庭にすごい木がありました。
木、と言っても材木ではなく、植木です。
サイズから判断しても決してさほど古い木ではないのですが、すごいのはその生命力です。
見てください(↓)。
結構、絵になる形をしている木でしょ?
でも、よく観ると・・・
皮しかありません。
中空です。
しかも、穴があいて向うの空が見えてるのわかりますか?
ここも穴あいちゃってますね。
樹木は年輪で見ると、芯の方(=内側)ほど古く、一番新しいのは最も外側の年輪です。
それは樹皮のすぐ内側に形成層という活発に細胞分裂している層があるからなのですが、この木は本当にもう形成層と樹皮だけで生きているという感じですね。
ひどい台風がきたら、ポキっといってしまいそうです。
木にとって樹芯部分が腐って無いということは、人間で言うと背骨が無いというようなことと一緒です。
この木は内臓と皮膚で生きているようなものです。
たまにこういう中空の木を見かけますが、さすがに向うが見える木ははじめて見た気がします。
葉っぱは青々と茂っているし、幹は何だかなまめかしいような曲線ですし、ただならぬ雰囲気を漂わせてます。
長生きしてくれるといいんですけどね。
なんだか雷に打たれた木のような風情です。
丑三つ時になったら歩いてそうな・・・。