月別アーカイブ: 2020年8月

家具用材としてケヤキを製材しました

久しぶりの製材立ち会いでした。
やはり何度立ち会っても、製材はワクワクします♪
今回挽いてもらったのは、樹齢約100年のケヤキです。
現在工事中の民泊用改修物件で使う家具用材として、芯去りのケヤキの板を挽いてもらいました。
製材して下さったのは、奈良県桜井市のゴトウ木材さん

↑もともとの長さは4800でしたが、曲がりなどもあるので製材の前に真っ二つに切ってから製材してもらいました。
 厚みは180くらいあります。

ゴトウ木材さんは製材の手際がとても良かったです。
今日は3人で製材作業をして下さったのですが、みなさんの動きに無駄がなく、とてもうまく連携がとれていました。
上の写真はキレイな杢目の木が採れるようにと、杢目の芯を製材機に平行に設置するための準備作業をして下さっているところ。

上の2枚の写真は今回のケヤキの木口を撮ったもの。
年輪を数えたらおおよそ100年(98年くらい?)でしたが、この木は若い時にだいぶ苦労したようで、0~50歳くらいまではとても年輪が細かく詰まっている木でした。
板幅は広いところで60㎝ありました。

上の写真はダイニングテーブルの天板用材。
追い柾目で木取りしました。
できあがってきたらまた写真をアップしますので、お楽しみに。

上の写真は板目で幅広の板を製材して頂いているところ。
締まりのあるきれいな杢目が出ました。
これはソファ用材にするつもりです。

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御所市/中古住宅→民泊リノベーション、内部養生が外れました

奈良県御所市で工事中の民泊物件。
昨日ようやく内部養生を外すことができ、内部の洗い工事に取り掛かりました。
まだ竣工したわけではないのですが、洗い屋さんの隙をついて1階内部の写真を撮ってきたので掲載します。

ここまでは朝撮影したもの。
夕方、庭の植木に水をやりがてら現場に行って撮影した夜景が以下の写真です。

照明の向きとか強弱とかをこれから調整する必要がありますし、まだ庭も完成したわけではないのですが、ずいぶん完成に近づいてきました。

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古瓦でつくる、雨落ちのある庭

奈良県御所市の民泊改修物件、造園工事を進めてもらっています。
造園工事を手掛けて下さるのは、いつもお願いしている京都市の池内さん。
今回の庭では、庇に樋をつけなかったので、雨落ち(あまおち)という雨水受けの排水溝みたいなものをつくってもらいます。
まずは掘削から。

雨落ち用溝の仕切り板として、和瓦を用います(下の写真)。
これは当社事務所の離れ棟の解体工事で出てきた古い瓦を残しておいたもの。
100年くらい経っているものなので、色ムラや古ぼけた感じがでていて、これが最後出来上がった時にじわっと効いてくるんです。
ほんのちょっとしたことなんですけどね。
でもそれでずいぶん印象が変わります。

古瓦はまだまだ自社でストックしています。
これからつくられるお客様のお庭で欲しくなった時に困らないように、と思って。

今回の現場では建物がL型に回り込んでいるので、雨落ちもL型に。
溝の両端に古瓦を立てて並べていきます。

↑ 雨落ちを渡るところの飛び石も設置して、石灯籠までの道ができました。
ところどころで石が瓦からはみ出しているのが効いてます。

今回据えてもらった石燈篭は、神戸市内に建っていた昭和初期の素晴らしいお宅が解体されるときに譲って頂いたものです。
しばらくうちの事務所で眠っていたのですが、ようやく日の目を見るときが来ました。
京都の著名な庭師(名前は伏せておきます)が戦前に作庭された庭で使われていたのですが、ちょっとユーモラスな感じのフォルムです。

今回、蹲(つくばい)には、高さのある立ち蹲(たちつくばい)を使うことにしてみました。
これは橋の杭のような形をしているから、橋杭型というそうです。

リビングから正対して庭を見たところ。
モミジがまだ小さくてかわいらしいのですが、これから少しずつ大きくなっていって、だんだんイイ感じになっていくのでしょうか。

来週は犬走りのたたきを仕上げていく予定です。
まだ少し先ですが、最終的には苔庭になります。
どうぞお楽しみに。

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