淡路市・T様邸では2階の天井板張り工事が進んでいます。
全ての小屋梁は杉の丸太で組まれていて、それを化粧で見せる仕上になります。
既存垂木の下端に胴縁(どうぶち)で下地調整をして、その胴縁に杉板を止めていくため、丸太梁とこの杉板がそこかしこで接触することになり、板を張るのに大変な手間がかかります。
先週末でおよそ半分が張りあがっていましたが、ここまでおよそ2週間かかっているとのこと。
天井が張りあがるまでにはおそらく丸まる1ヶ月くらいかかるのではないか、という予想です。
でも、総合建築 植田の職人さんが大~変丁寧な仕事をして下さっているので、仕上がりはすこぶるきれいです!
仕上がったら、きっと素晴らしい空間になると思います。
隅棟周辺の状態です。
右半分はこれから杉板を張っていくところ。
垂木と垂木の間に断熱材(ネオマフォーム)が充填されていて、垂木下端に胴縁を渡している様子が見えます。
この隅のライン(45度に振っているライン)をピシ~っと隙間なく付けて仕上げるのが難しいのですが、それが随所できれいにできています。
上の写真は杉丸太梁と桁その仕口あたりを写真に撮ったものです。
このように、丸太と天井板とが取り合ってくるところは、丸太の丸みの形のクセを拾って杉板に書き写し、その形の通りに杉板を切り欠いて張っていく作業を行います。
難なく納まっているように見えますが、とても地道で大変な作業です。
これから暑くなってくると大工さんの体にこたえるので、その前にこの作業が終わるといいなぁ・・・と思います。
上の画像中、古い丸太梁に墨書がありますが、これは桁の天端墨だということを書き記したものです。
この墨書はおよそ100年前にこの家を建てた大工さんが書いた文字ですが、達筆ですよねぇ・・・。
思わず見とれてしまいました。