大工のこだわり/兵庫県淡路市古民家再生・耐震改修工事

淡路島のT 様邸へ前回行った時のこと。

大工さんが1階の床板を張る作業を行っていました。

T 様邸のダイニングキッチンの床は、ヒノキのフローリングを張って仕上げる部分と、素焼き風のタイルを張って仕上げる部分があるのですが、双方の見切りのために敷き無目(しきむめ)という部材がすでに設置されていました。

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上の写真のL字型に廻っている艶やかなヒノキの部材がその敷き無目です。
このL字の角で、部材同士が斜め45°に合わさっている箇所のことを【留め(とめ)】と言いますが、 角度を変えてよく見てみると、 この留めのディテールに大工さんのこだわりを感じました。

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上の写真の赤矢印から緑矢印の部分には貫通ボルトが通されています。
これは留め(とめ) の合わせ口が後年になって開いたり隙ができたりしないように・・・と考えて、大工さんが一手間余計にかけてくれたものです。

こういう留めの口が開くのを一般に大工さんはものすごく嫌うのですが、この現場を納めてくれている総合建築 植田の佐藤さんという大工さんは大変細やかな方で、あらゆる端々の仕事がとてもきれいに仕上っています。

クライアントのT 様にも
「いい大工さんが手がけて下さって良かったですね」
と折に触れてお伝えしているのですが、T 様にもやはりその丁寧な様子がよく伝わっているようで、大変喜んで下さっています。

出来上がると何も見えなくなってしまうところですが、こういう端々に職人としてのこだわりや姿勢のようなものを感じますね。
価格はよそより少し高くても、納得できる家づくりができるというのは幸せなことだと思います。
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