木造建築東風 御所事務所」カテゴリーアーカイブ

古民家のある風景/御所市名柄(ながら)および増(まし)地区

数日前になりますが、御所市内でとある忘年会に参加して夜遅くなった関係で、事務所に泊まることになりました。
事務所に泊まることはたまにあるのですが、ふと思い立って、カメラを持って朝に小一時間ほど散歩をしてきました。

ちょうどその前の日の晩に雨が降っていたのと気温が下がったのが重なって、金剛山・葛城山頂はうっすら雪化粧していました。

歩いたのは、東風事務所付近の御所市名柄(ながら)、および御所市増(まし)という地区です。
東風事務所がある御所市には、味わい深い風景が広がっています。
大切にしたい風景です。

このあたりは市街化調整区域に指定されていて、基本的には建物を壊したら新築ができない地域です。
今は古民家が多く残っていますが、人口は減少していますし空き家も増えてきています。
未来に残したい身近な風景なのですが、いろんな課題を抱えています

当社のすぐ近くにも1軒、売りに出ている築100年ほどの古民家があります。
ご興味のある方は、下記当社サイトからお問合せください。
物件を所有している良心的な不動産屋さんにおつなぎします。
この物件は不動産屋さんのネットワーク上で公開されているわけではないので、インターネットには物件情報が掲載されていません。

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事務所の前庭 杉苔を張り替えました

自社の恥をさらすことになってしまうのですが、
実は2年前に造園屋さんがきれいに整備してくれた
事務所の前庭の杉苔を、見事に枯らしてしまいました・・・。

と言っても、ほったらかして水もやらずに枯らしたわけではなく、
水をやりすぎて枯らしてしまったのです。

なんとか復活してくれないものか・・・と粘っていたのですが
一向にその気配がなく、このままの状態ではさらに恥さらしと
なってしまうので、全て張りなおすことにしました。

いつもお願いしている造園の池内さんがお忙しくてなかなか
来てもらえそうにないので、やり方を電話で教わって
東風の若い大工さんに作業をしてもらいました。

張り替える前には、枯れてしまった古い杉苔をすべて取り除き、
ついでに地下茎を張り巡らしていたスギナなどの雑草も撤去 ♪
増えすぎたユキヤナギの小さな株も裏庭に移植して、一旦すっきりさせました。

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ここから杉苔を張る作業に取り掛かります。
今回は20㎡分の杉苔を発注したのですが、こんな状でダンボール箱に入って宅急便で届きました。

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樹脂製のトレーから庭に移し、少しずつ庭に張っては踏みつけて、杉苔の苗床(?)と
庭の土とがなじむように注意しながら張っていきます。2019sugigoke_04

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張りあがった面積が増えてくると、とってもいい雰囲気になってきます。

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この日の日没時分に、何とか張り上げてくれました。

(株)木造建築 東風のYouTubeチャンネル、少しずつ手を加えていっています。
動画もこれから増やしていくつもりで、目下準備作業中です。
ご興味のある方は、上記のリンク先からチャンネル登録して下さると嬉しいです。

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なんと、生けた花から芽が出て、その上・・・!

僕が無知なだけなのかもしれませんが、梅の生命力にびっくりしたので投稿しました。
東風の事務所の玄関に、満開の梅の切り枝をしばらく前から活けていました。

花が散ってしまった後も、ずぼらな東風スタッフ一同は枝を片付けることもなく(恥)、忙しさにかまけてほったらかし・・・。

2週間くらい経ったころでしょうか。
ふと気づくと、なんと活けた枝から新芽が出ているのです!

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しかも、よく見たら、実もつけているんです!

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なんという生命力!
日も当たらず、水も交換せず、ひたすらほったらかしだったというのに・・・。

梅さん、ごめんなさい。
でもよくぞ頑張った!すごいぞ!
というわけで、事務所の裏庭に植えてあげることにしました。

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ちゃんと根付いて、すくすく育ってくれるといいけれど・・・。

風などで倒れないように、一応竹の添え木もしておきました。
これから様子を見ながら、ちゃんと世話していこうと思っています。

 

【古民家再生見学会開催のお知らせ】

建築主様のご厚意により、大阪市東住吉区で4/20(土)、21(日)の2日間、完成見学会を開催させていただくことになりました。

現場では木製建具も吊り込まれ ↓

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玄関の天井もこんな具合に出来上がっています(↓)。

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ご興味のある方はこちらをご覧ください(↓)
2019 /04/20-21の2日間にわたり、築135年の古民家再生現場の完成見学会を開催します。

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ケボニー杉でウッドデッキをつくりました

ケボニー(kebony)杉という木材をご存知ですか?

人口木材ではない、正真正銘の無垢材でありながら
・屋外利用で30年間の耐久性保証
・腐らないようにするための塗装が不要(メンテナンスフリー)
・直射日光が当たってもほとんど反らない
・食器としても使える人体への安全性をクリア
という、木材に詳しい方ほどにわかには信じがたいような木材です。

このケボニー杉を使って、木造建築 東風の事務所に、
この冬、ウッドデッキをつくりました。

私たちもケボニー材のことを知ったのはつい半年ほど前なのですが、ものすごく興味がわいたので、すぐに詳しい方や日本の販売元(総代理店/バルセロナトレード)の社長さんに直接お話を伺いに行きました。

さっそく材料を分けて頂きたいと社長さんにお願いし、まずは自社の事務所で試してみようということで作ってみたのがこのウッドデッキです。

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ケボニーというのは聞きなれない単語だと思いますが、ノルウェーの会社の名前で、この会社がケボニー化技術の実用特許を有しているようです。

日本の杉をケボニー化処理したものがケボニー杉です。
ちなみにケボニー桧もあります。

ケボニー化というのは、トウモロコシやサトウキビなどから採れる、植物由来のフルフリルアルコールという成分を木材に含侵させる技術です。

このケボニー材は、ヨーロッパでは海沿いのウッドデッキのデッキ材や、
住宅やビルの外壁材・屋根材などとしても使われていて
外国産のメープル(=かえで)材をケボニー化した木材では、
食器(※)も商品化・販売されています。
※お皿、スプーン、フォークなど

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ケボニー杉は本当の無垢材を使うので、当たり前ですがこんな風に1本ずつ表情が異なっていて、節だらけの木材もあります。
(もちろん、節の無い木材もあります)

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色は何も塗っていません。
ケボニー化した木材こんな感じでこげ茶っぽい色になりますが、数年経つと、一般的な木材と同じようにシルバーグレーになるようです。

とっても幅広い可能性を感じている材料で、これから事務所の近くで着工する改修現場でも使ってみようと思っています。

 

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この季節は、庭の表情が変わるので毎日楽しみです

今週に入って、奈良でも本格的に春爛漫 ♪ という雰囲気が一気に強まりました。
東風の事務所がある奈良県御所市付近でも、ちょうど今日あたり桜が満開です。

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明日は寒くなって、雨の予報なので、満開の桜も随分散ってしまうのでしょうね。
今年は例年に比べてかなり桜が遅咲きでした。

事務所の庭も、花が咲いたり新緑が芽吹いたりしていて、毎日庭の表情が変わり、
草花の様子を眺めるのがとても楽しい時期です。

都心にお住まいの方にとっては、広い庭にたくさんの植物を植えるということは
難しいと思うのですが、田舎に居を構えると難なくそういうことを楽しめるので
豊かな気持ちになります。

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事務所の表庭(北庭)です ↑ 。
入口の両脇には白梅(向かって左)とモミジ(向かって右)が植わっています。
モミジはまだ新芽が出かけたところで赤茶けていますが、きちんと開いたら
緑になります。

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内側から表庭を見返すとこんな感じです。

 

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白梅の足元、道路際の竹四ツ目垣の間から顔をのぞかせているのは
レンギョウ(黄色)とユキヤナギ(白)です。
ユキヤナギは毎年開化の後に種が飛散して、どんどん増えていっています!

 

ここからは裏庭の写真です ↓ 。
表庭は茶庭の風情にしましたが、裏庭は雑木林のような風情にしたいと思っています。
まだまだ片付いていなくて見苦しいので、全景をお見せできないのが残念ですが・・・。

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高木も新緑が芽吹いています。ユリノキとカナクギの木 ↑

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ヒメシャガの花 ↑
ヒメシャガも去年知人に分けて頂いた株を植えたのですが、この春にはニョキニョキと
3か所くらいから新たな芽が出て来ています。

 

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↑ この新芽は3月に新しく植えた、クロモジです 。
さらさらと涼やかでとても端正な姿をしています。
昨年秋に参加した吉野の原生林ツアーの際に自生しているクロモジを見て一目ぼれ。
とてもほしくなり、植木屋さんから購入しました。

 

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ところどころからピンク色の芽を出しているのは、ナルコユリです ↑。
近くの道の駅で昨年寄せ植えを買ってきて庭に植えたら、今年も元気に芽を出してきました。
食べると美味しい山菜なんだそうですが、見て楽しみたいので摘みません。
何年かしてもっともっとた~くさんに増えたら、食べてみようかな。

他にもいろんな新芽が出始めています。
建物だけじゃなくて、庭を少しずつ作っていくのもとても楽しいものですよ。

 

【完成見学会のお知らせ】

4/20(土)と21(日)の2日間にわたり、大阪市東住吉区で
石場建て再生古民家の完成見学会を開催させて頂くことになりました。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。

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いつか再生工事で使うときのために/襖の引手を仕入れました

いつか再生工事で使うときのために・・・と思って、
東風では建築に使える様々な古くて良いものを
少しずつ仕入れてストックしています。

今日は襖の引手が届きました。
新品ではなく一度使われた古いものなので、おそらく
どこかのお宅の古民家再生工事の際に使われると思います。

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巴の文様です。
とても品質の良いもので、もちろん銅製なのですが、
稀にみるほどの重さでびっくりしました。

他にも、引手はかなりたくさんストックしてきているので、
集めるだけではなくて、どんどん使っていかないと・・・。

他にも照明器具のシェードガラスとか、建具とか、石とか
もちろん古材とか、いろいろストックをしています。

時を経て古びた美しさというのは、どうしてもつくり出せない
魅力があります

東風にご依頼くださるお客様のために・・・と思って集めているので
単品販売には応じていませんが、いつかは自分の家をつくりたいな
と思っておられる方は、少しずつ自分の気に入ったものを集めていく
というのも楽しいものでですよ。

 

 

(株)木造建築 東風の古民家再生サイトはこちら

あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2219年に言ってもらえる家

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東風事務所の裏庭に、ウッドデッキを作っています-1

奈良県御所市にある木造建築 東風の事務所の裏庭に、ウッドデッキを作ってもらっています。
今までここには、小さな木や草花などを植えていましたが、興味深い材料をご紹介頂いたので、実験の意味もあってウッドデッキを作ってみることにしました。

今日現在も施工中なので、進捗状況に応じて、今後複数回に分けてブログにアップしていきたいと思っています。

まずは地ごしらえというか、基礎づくりです。
地面を軽く整地して、束石(つかいし)を設置する場所を決め、束石設置予定場所に基礎をつくります。

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↑ 束石を設置する予定の場所に、砕石(さいせき)を入れて

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↑ 簡単な仮枠を作って

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↑  砕石の上に設置し

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↑ 仮枠の中にモルタルを流し入れ、固まるのを待ちます。

近日、続編をアップしますね。

【お知らせ】
2019/02/23(土)に、奈良県吉野郡川上村で、原木伐採作業の見学会を開催します。
当日は林業家の方のお話をゆっくり聴かせて頂く時間も設けます。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。
→ 吉野郡川上村にて木材伐採ツアーを行います。2019年2月23日(土)開催

 

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スローライフの夢と現実-前編

最近、複数のお客様から同じ話をよく聞く。

それは、
「スローライフは忙しい」
ということ。

都会に住んでいる方にとっては、
「は? 何をおっしゃっているんですか?」
という感じなのかもしれないけれど、これは少し補足が必要だろうと思う。

 

都会に住んでいる方のイメージでは、スローライフというとこんな感じを思い描くのではないか?

「緑豊かな山あいに建っている古民家に住んで、
お隣の家は少し離れたところに建っていて、
車も目の前の道路をビュンビュン通りすぎるわけではなく、
通勤ラッシュとは全く無縁で、
敷地内の庭で畑を耕して家庭菜園で採れた新鮮な野菜が毎日食卓を飾る。

冬は薪ストーブの炎が家と心を暖めてくれる」

 

確かに字面だけを追えば、これは決して
間違っているとは言えないイメージだと思う。

しかし、もう少し深入りしてみると、現実はちょっと違う。
現実はこんな感じだ。

「家庭菜園は毎日野菜ができるけれど、
同じ種類の野菜ばかりが大量にできて食べきれないし、
さすがにちょっと飽きる。
タヌキや猿・鹿など害獣との知恵比べにも、
毎日毎日気を使わねばならない。
田舎での人付き合いは、うっとおしいほど濃密だ。
都会では、隣の人は何する人ぞっていう感じでも
問題ないかもしれないけれど、
田舎は集落内の草刈りやら、どぶさらいやら
寄り合いやらで、何かとしょっちゅう駆り出される。
台風が来た後は、庭や前の道路に散乱した
植木の葉っぱを片付けなくてはいけないし、
強風で倒れた野菜や植木を補強してやる作業も発生する。
暖房燃料としての薪は1年~2年は乾かさないと使えないから、
春に一生懸命丸太を集めて軽トラに載せ、
持って帰って薪を割って薪棚に積み重ねる作業は
何か月もの時間がかかるし重労働。
年とったらこんなことやっていけるんだろうか・・・と不安になる。」

 

今回の投稿でスローライフに憧れる方の夢を打ち砕こうというつもりはない。
そういう意図でこの記事を書いているのではない。
ただ、現実と夢の狭間にある乖離をすこし埋めたい、と思って書いている。

そしてほとんどの方が見えていない、もっとも肝心な部分の
重要性をお伝えしたい、と思っている。

 

実際、スローライフは忙しい。毎日毎日やるべきことが山のようにある。

そしてそのスローライフを実践している東風のお客様は
とてもそれを楽しまれているし、幸せそうだ。

毎日体を動かし、いろんな野良仕事に手足を動かしている方に
認知症の高齢者は少ないような気がする。

本当の豊かさとはこういうことなんだろうな、
と感じることもしょっちゅうだ。

 

タイトルに【前編】と書いているように、
今回の投稿でお伝えしたいことは、
実はまだ半分にしか言及できていない。

それは東風のお客様がおっしゃっていた一言に凝縮される気がする。

「田舎暮らし・スローライフっていうのはリゾートでの暮らしではない。
とても忙しい。体を使う重労働の連続。毎日があっという間に過ぎていく。
でも最後は強い。いざというときに生き延びられる。」

最後の一行についての説明は、次回の投稿で書いてみるつもりです。

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キッチンの掃除をひと手間減らす、タッチセンサー付き水栓

キッチンの蛇口の吐水ハンドルは、洗い物や炊事の最中、
水を流し、止めて、また流し、また止めて・・・
という具合に、何度も何度も手を触れますよね?

そして蛇口に触れるたびに、吐水ハンドルには水が付いたり
食器用洗剤の泡がついたり、はたまた調理中のお肉や魚の
油が付いたりします。

水は最後に拭き取ればよいかもしれませんが、油や泡が付いたら
一度水で蛇口やハンドルを洗い流してから、またたびたび使う
ということを繰り返すのが普通だと思います。

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そこで断然便利なのが、センサー付きの水栓です。
センサー付きの水栓にすると、とにかく蛇口が汚れません。
なにせ汚れた手で蛇口を触らなくても、吐水のON/OFFを
切り替えられるのですから。

以下の動画は東風の事務所のキッチンに据えた、
タッチセンサー付きのキッチン用水栓です。
この製品は、水栓本体のどこかに人間が触れると
吐水のON/OFFができます。

文字で説明するよりも、動画を見て頂くのが分かりやすい
と思い、自作自演(笑)してみましたのでご覧ください。

 

おおよそお分かりかと思うのですが、念のため少し解説しておきます。

使う前はこんな状態です(↓)。

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使い始めて、洗剤で食器を洗い、手が泡まみれになっている状態で、
吐水するときの画像です(↓)

touchsensor_colmn02

 

泡を洗い流した後で、濡れた手で止水しようとしている画像です(↓)

touchsensor_colmn03

 

洗い物を終えた時の画像です(↓)
水栓の根元(丸印)の周辺には、水滴も泡も全くついていません

touchsensor_colmn04

 

こういう使い方ができれば、特に対面式のキッチンでは
掃除の手間がすごく減らせることがお判りいただけましたか?

今回の映像の中で使っているキッチン用水栓は、アメリカのDELTA社製の
電池式タッチセンサー水栓です。
日本でも販売されていますが、定価で¥128,000-です。

 

 

【見学会のご案内です】

大阪市内で再生中の築135年の古民家。
このお宅の構造見学会を、2018年8月4日(土)と5日(日)の2日間にわたって
開催させて頂きます。

お申込みなど詳しいことは下記ページをご確認ください。

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事務所の裏庭づくり_1 撒きゴケ

5月の連休から、時間を見つけては少しずつ少しずつ
東風事務所の裏庭づくりを自分たちで進めています。

素人工事なのでどうなるかわかりませんが(笑)、
これからその進捗状況に合わせて、随時経過を
報告させて頂くつもりです。

みなさまのご自宅などでのお庭造りの参考になれば
幸いです。

1か月ほど前になりますが、奈良県吉野町にある
東風の工場の裏に自生していた、コツボゴケ
という名前の苔を少し掘り起こして持ち帰ってきました。

こんな感じの苔です。
とてもきれいな緑色をしています。

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今日はこのコツボゴケをなんとかもっと増やしたい!
と思い、撒きゴケをしてみることにしました。

撒きゴケとは、密集して生えている苔を一株ずつにほぐして分け、
それをパラパラと撒いて育てる方法です。
びっしりと増えるまでには時間がかかりますが、
モノは試し、何でもやってみよう!ということで
時期的にも6月に始めるのは遅いと思うのですが
失敗してもいいや、という気持ちでやってみました。

掘り起こしてきた時の苔の状態はこんな感じです(↓)

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これ、パッと見ただけではわからないのですが、実はそれぞれの茎が1本ずつ
独立していて、単に根が絡まりあって一緒になっているだけのようなのです。

写真や言葉ではわかりにくいのですが、上の状態から
茎を1本ずつ丁寧にほぐしていくと、結構すんなり
ばらけて、下の写真のように外れていくのです。

これがほぐした後の苔1株の状態です(↓)。

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これをひたすらたくさん作っていきます(↓)。

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ほぐした苔を庭に撒きます。
パラパラ・・・。

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撒いたらその上から土をかぶせて、軽く押さえて土を締めます。
ギュッギュッ

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土を締めたら、表面が乾かないようにする覆いをかけます。
今回は杉の木のチップを撒いてみました。

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これでたっぷり水を撒いて、作業は完了です。

下の写真の丸印のところ3か所に、撒きゴケをしてみました。

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これでうまくいってくれれば、1か月くらい待つと、苔が活着して
生えてくるそうです。
これから毎日まめに水やりを頑張ります!

1か月後にまた報告させて頂きますね。

あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2218年に言ってもらえる家


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