奈良県御所市 築200年超の町家を住み継ぐ」カテゴリーアーカイブ

奈良県御所市/築200年以上経った現役の町家を住み継ぐための家族会議

今日は朝一番で奈良県御所市へ。

8年前からご相談頂いている、N様邸にて行われる家族会議に同席させて頂くためです。

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N様のお宅は寛政四年(1792年)建立の棟札が残っているとのことで、計算すると今年で築後220年を少し超えたところ。

もちろん現役バリバリで住んでおられます。

といっても、これまでに少しずつ行ってきた調査によって、いろいろと傷んでいるところが散見されており、今後も安心して住み継いでいくためにはどうすべきか・・・という話し合いをこれまでに何度と無く重ねてきております。

N様のお宅には、江戸時代の貴重な文献があり、
「えっ!これがあの社会の教科書にでてきた○○○○が書いた本ですか!」
など、おそらく中学生以上の日本人ならだれでも知っている、江戸時代の大御所作家による、当時販売されていた本なども以前拝見しました。

今回家族会議を開催した座敷にも、下のような襖が。
美しい書体に惚れ惚れします。

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こうやって築後200年以上を経た家を、まだこれからさらに当たり前のように住み継いでいこうとされているN様ご一家。
次の次の代のことを考えて、今何をすべきか?
そしてご家族全員のコンセンサスをとりまとめるというのが、目下の最大の課題です。
すばらしい・・・の一語に尽きます。

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