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中古住宅リフォーム 御所市民泊 東風の宿 気密試験を行いました

古家や古民家で困ること、お悩みといえば… 上位に必ず入る「寒い」。 そのお悩みを解消し、快適に気密断熱性を高めた住宅に再生する木造建築東風です。

築45年の中古住宅をリフォームして、快適な暮らしを体験できる場所としてオープン予定の東風の宿。 きちんと気密断熱の施工ができているのかを調べるため、気密測定試験をしていただきました。

高気密高断熱の家をわかりやすく言うと、全館空調された夏涼しく冬暖かい家。足元が寒いなどの室温のムラが少なく、家中の温度を一定に保つ、いつでもどこでも快適な家です。 築100年の寒くて暮らしにくい古民家を、快適な空間に再生し、100年先に残すこともできます。 CO2の排出量を減らし、地球にも優しく、世界に誇れる日本建築を維持していけることは、誇らしいことですね。

気密試験の話に戻しますと、延床面積の1㎡あたりどれだけの隙間があるのかを調べます。隙間はC値で表されます。 数字が小さいほうが高気密です。 国の高気密住宅の省エネ基準(平成11年)は地域で異なりますが、奈良県の新築でC値5.0以下とされています。

一回目は日常生活として使用する隙間は埋めず測定しました。 リフォームの場合は隙間が多すぎて『測定不能』の可能性があるとおっしゃっていましたが、今回リフォームした建物ではきちんと測定できました。

高気密住宅の施工に取り組んだ現場の大工さん達の苦労が報われました。 新築でも慣れるまで大変な気密断熱作業ですが、リフォームですのでプレッシャーもあったことでしょう。 この建物全体で、A4サイズよりは小さい面積の隙間はありましたが、目標としていたところにほぼ到達しました。

引違いの木製建具はどうしても隙間があります。 二回目はコンセントやサッシの隙間等を目張りしての測定です。

結果は以下のとおり。

2.0を下回りました。 きちんと数値化することができて一安心です。 古い木造住宅は寒いから建て替えるべき、木製建具で気密を求めるのは無理、そんなことはありません。

35℃の密閉空間に汗だくで測定試験を見守り、空気の流れを探すと、僅かな風の流れも感じることができます。 『空気の流れが見える!』と言う大工さんも!

コンセントの位置や数、断熱材の素材やサッシの種類、引き違いかなどで値は変化します。 東風にとっては高気密高断熱住宅の設計施工は今回の建物が初めてでした。 そこで北海道から武部建設㈱の皆様に奈良まで来ていただき、設計・施工面で様々なご指導をいただきました。 最後になりましたが厚く御礼申し上げます。

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
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奈良県御所市/東風の民泊物件、内装壁仕上中

奈良県御所市に自社運営の民泊物件として改修工事を行っている現場では、現在左官屋さんによる内装壁仕上作業が進行中です。

写真で見てもびっくりするぐらい黒いのですが、実際見てもほぼこれと同じように真っ黒です(笑)

左官工事はいつもお願いしている、京都市の山本左官興業さん。

東風ではよくやるのですが、今回も仕上面は上塗りをせず、中塗り用の素材で仕上がりとしています。

これだけ真っ黒な壁がどうなるのかは、完成した時に改めてご紹介しますのでどうぞお楽しみに。

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古民家の庭石を活用する/木造中古住宅を民泊へリノベーション/奈良県御所市

奈良県御所市で進行中の、木造中古住宅→民泊へのリノベーション現場。
今回は庭石について書いてみます。

庭石は不思議なもので、新品の石を使って庭をつくると、落ち着きがなくて浅い雰囲気になってしまいます。
そのため、おすすめなのが
【庭に使われている古い庭石を使って庭をつくる】
ということです。

大きな庭石は、新たに買ってくると1個当たり数十万円以上もする高価なものが多いのですが、中古物件を取得すると、大抵は大なり小なり古い庭石があります。

今回の民泊リノベーション現場用の庭石は、当社事務所裏庭に使われていた、古い離れ建物の庭石を搬出して再利用することにしました。

13トンのレッカー車を使って、重さ1トン~1.5トンの石を搬出しました。

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中古木造住宅を民泊へ再生中/奈良県御所市 2020-0118

奈良県御所市名柄(ながら)地区にある、築45年の中古物件を自社で取得し、リノベーションしています。

今年の春から1棟貸しの民泊物件として運営する予定です。
工事は当初の予定からすると、かな~り遅れまくっています。
消費増税などの事情もあり、どうしても昨年工事をご依頼いただいたお客様の現場を優先せざるを得なかったためです。

しかしいろんな大人の事情があるのでそうも言っておられず、昨年11月からは急ピッチで工事のスピードを上げています。
これから定期的に報告させて頂きますね。

昨晩、金剛山・葛城山頂付近は雪が降ったようで、今朝は雪化粧していました。
名柄地区の家並みと金剛山の景色です。

上・下の写真は工事中の民泊物件において/新しくリビングになる部屋から庭の方を見たところです。
丸太梁や垂木(たるき)・野地板などは今回の工事に合わせて新しい材料で改修しています。

上の写真は下屋(1階の屋根)の屋根下地工事をしているところ。
専門的な用語でいうと2枚野地になります。
(一般の方にもわかりやすい言葉でいうのは、ちょっと難しいですね・・・すみません)

実はこの物件は木造2階建てなのですが、屋上テラスを設置します。
(東風のお客様宅では、屋上テラスがある家はこれまでに1軒しかつくっていません)
屋上テラスからは、このようなすてきな山並みを眺められます♪



当社の事務所がある御所市内には、古民家がたくさん残っていますが、人口はどんどん減っています。
つまり空家がこれからどんどん増えていくということ。
しかし日本らしい原風景がそこかしこで見られる地域なので、空き家となった古民家を活かして自社で古民家を改修し、観光客のみなさま向けの民泊事業を行っていきたいと考えています。

今回ご紹介している民泊予定物件は2020年3月からオープンさせたいと思っていますが、この物件の運用実績をもとに、
【遊休不動産をお持ちの方へ/民泊として活用しませんか?】
というご提案を今年から手掛けていく予定です。
近いうちに民泊物件運用相談受付ページも立ち上げる予定ですので、公開の際にはまたお知らせしますね。

ご興味のある方は、当社のホームページからお問合せ頂ければ、現場見学やご相談には乗らせて頂くことができます。
お気軽にお問合せ下さい。

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