淡路島 T様邸 築100年の古民家再生工事」カテゴリーアーカイブ

兵庫県淡路島にある、築後約100年を経た古民家の再生工事です。
暗く・寒かった2階建ての古民家に吹抜けを作り、薪ストーブを設置したことで、開放的で明るい空間にすることができました。

構造補強工程完了/兵庫県淡路市古民家再生・耐震改修工事

週末(3/3・土)は淡路島のT様邸へ行っていました。

足元の補強工事が完成したとの連絡を受けたため、その確認と記録写真撮影を行うのが今回の主な目的です。

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上の写真のように、現場では足固めと大引(おおびき)の設置が完了していました。

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次に進む2階の柱・梁の入れ替えや補強方針などについても、大工さんと話し合いました。

2階の梁の上に立って現場を見ながら協議をしていたのですが、上の写真はそのときに撮った小屋組み丸太です。
なんとも豪快な組み方ですねぇ・・・。

使われている材料は全て杉の丸太です。
地元の大工さんの話によると、淡路島では杉丸太を使った小屋組みの古民家が割と多いようです。

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ちょうどこの日は薪ストーブ屋さんも来ていました。
瓦屋根を貫通し、煙突を立ち上げる作業が行われていました。

 

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構造補強その1/兵庫県淡路市古民家再生・耐震改修工事

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兵庫県淡路市内の t 様邸で古民家の再生工事が進行中です。
1月末から着工し、現在は構造補強工事を行っているところ。

上の写真のように、大きな荷重を受けていたのに1階に柱が無かったところには新しく柱を入れて梁の負担を減らします。
また、巨大地震時に折れるなど大きなダメージを受けそうな柱には、新たな添え柱を入れて補強してあげるなど、架構全体のバランスを向上させてあげます。
この『全体のバランス』を見極めて判断していくのがなかなか難しいところです。

足元には桧の大きな足固めで柱同士をつないで、構造体をきちんと緊結させながら、大きく変形できるような仕口になっています。

今週末には再び現場へ行って、足元(1階床組み構造体)の補強工事の完了を確認する予定。

 

今週末は古民家づくしの予定です。

今日・金曜日は兵庫県丹波市で古民家の小屋裏&建具調査。
土曜日は上記の淡路の現場へ。
そして日曜日は奈良県御所市で築250年の古民家の詳細調査です。
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桧の足固め 雇いホゾ/兵庫県淡路市古民家再生・耐震改修工事

1月末から淡路島で築100年の古民家再生工事が始まりました。

昨日はその現場監理に行ってきました。

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1月に内部間仕切や床組み材などの解体・撤去工事は完了済みです。
床組を撤去して柱脚部をむき出しにしてみると、シロアリの被害が予想以上に大きく、その蟻害部分の補修と耐震補強の判断に苦心しました。

古民家のような石場建て伝統構法の場合、大きな変形と共に耐力がじわじわ上がっていく性格の耐震要素を設置してあげて、建物全体の耐震バランスを崩さないように補強することが最も重要です。

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上の写真は主な柱の足元間をつなぐ足固め(あしがため)と呼ばれる部材を設置している状況です。

既存の建物にはほとんど足固めが残っていなかったので、今回の改修工事に際しては、全面的に柱脚部を補強していきます。
足固めに用いている木は桧。
断面寸法は4寸×6寸で、雇いホゾ+丸込栓で柱と柱の間に設置しています。

なかなか手間のかかる大変な作業ですが、これをきちんとやってあげないと構造体がフレームとして完結せず、上部構造の耐力もきちんと発揮されないのでとても重要な工程です。
この現場を施工して下さっているのは、地元・淡路島の総合建築 植田さんです。

現場担当の大工さんは佐藤さんという方で、個人的には親近感があります(笑)。
総合建築 植田のみなさんは建物づくりに対する姿勢がとても素晴らしく、なかなか良い感じで現場が進んでいきそうです。

 

今月からは現場もあちこちで動き始めます。
上記の淡路市の他に、尼崎市で現在基礎工事が進行中、明日からは京都でまた別の新築物件が着工します。
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