古民家再生工事と記憶の継承/丹波市古民家再生・耐震改修工事・2世帯住宅

今日は終戦記念日ですね。

命懸けで日本を守ろうとして犠牲になられた皆様のご冥福を、心よりお祈り致します。

 

兵庫県丹波市で、7月からY様邸・古民家再生工事が始まっています。

遠隔地(当方事務所から現場までは車で1時間半)なので、東風では設計・監理業務だけをお引き受けして、施工は現場に近い有限会社すぎもと工務店さんにお願いしています。

週1回のペースで現場へ行って、施主のY様・すぎもと工務店さんと東風の3者で打ち合わせをしたり、現場の確認をしたりしながら進めています。

 

下の写真は現場での作業の様子です。
今、現場では、後年になって増築された水まわり棟の構造補強と、外壁・屋根の仕舞いが行われています。

tanba0809_1

今進めている水まわり棟の解体工事を進めてみたところ、既存の柱が傷んでいたり、既存基礎がコンクリートブロックだったりしたこともあって、かなり多くの柱が新しく入れ替えとなりました。

新しく入れる構造材などは全て現場で刻んでいますが、炎天下でまだ屋根が完全にかかっていないところもある中での作業なので、大工さんが熱中症で体調を崩したりしないかどうか、傍で見ていると心配になります。

tanba0809_2 

解体工事を始めるまではわからなかったのですが、前回のリフォーム(約30-40年前)の時に、すでに腐って蟻害を受けていた柱や、お風呂の焚口の火が燃え移ったものと思われるぼやの跡なども見つかり、築後約80年を経ているこの建物のこれまでの来し方などが垣間見えてきます。

上記のような痕跡が出てきた場合は、Y様のご両親に現場を見てもらって以前の記憶を辿ってお話を伺い、その話を聞くことでY様にも記憶の継承をしていただく、こういったことも再生工事においてはとても大切なことです。

 

水まわり棟は、今回の工事でほんの少しだけ東へ広げることになったため、新しく庇を設けました。

tanba0809_3

台風が来る秋口までには、屋根や外壁の仕舞いがつくと思います。

それまでは、どうか大きな台風が来ませんように・・・。

 
木造建築 東風(こち)の古民家再生・耐震改修・リフォーム専用サイトはこちら

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓