荒壁の質感/兵庫県丹波市古民家再生・耐震改修工事・2世帯住宅

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上の写真は、古民家再生中の現場で乾燥を待つ荒壁(あらかべ)を撮影したものです。
(兵庫県丹波市・Y様邸現場にて)

荒壁とは、竹小舞で編んだ下地の上に最初につける、下塗り用の土壁のこと。
下塗り用の土なので、土の粒度やつなぎ材としてのワラスサなど、構成材がざっくりとしていて荒々しい表情です。

通常は、この荒壁の上に、もう少し肌理の細かい中塗り土を重ね塗りし、
場合によってはその上に上塗りをかけて仕上げます。
(東風では上塗りをかけないことも多いです)

 

最近、荒壁の表情豊かな、勢いのある質感にとても惹かれます。

荒壁について考えるなら、やはり再度、待庵(※)を観に行かねばならないなぁ・・・
などと考えている今日この頃です。

(※)待庵とは、千利休がつくったと言われる茶室の中で唯一現存している茶室のことです。
待庵の茶室の内壁は、荒壁で仕上げられています。

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