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木造建築と石場建て伝統構法の建築家【東風】(大阪、京都、兵庫、東京)

おじいさんから受け継いだ築100年の家 /兵庫県淡路市HEADLINE

概要・コンセプト

築後約100年を経ている古民家の再生工事です。

既存の建物は、主な生活空間である北面の居間・キッチンなどが暗かったため、2階の北半分の床を取り払って大きな吹抜けとし、上部から採光・通風ができるような間取りに改修しました。
古民家の伝統的な柔らかい構造体に適した方法で耐震補強を行い、暖房器具として、大型の薪ストーブを設置しています。

本物件は、伝統構法の構造特性に合わせた耐震補強工事を行いました。

施工は地元淡路の総合建築 植田さんが手がけてくれました。

建物の写真

築後100年を経ている石場建て伝統構法の古民家外観。

上写真:夕暮れの外観全景写真

石場建て伝統構法型古民家は夕刻になると室内の明かりが外に漏れて美しい表情になります 淡路市T様邸玄関内観の写真

左写真:建物の横から観た夕刻の姿。帰宅時にこんな景色が見えると、ほっと心が和んで嬉しくなりますね。
写真右:玄関内観。玄関の天井やガラス戸は既存のまま。玄関は当初の雰囲気を壊さないように設計しました。

築100年石場建て伝統構法古民家に吹抜けと薪ストーブを設置した開放的な空間 対面型キッチンのカウンターは山桜の一枚板

左写真:薪ストーブとキッチン周辺の床は、汚れても掃除がしやすいようにとタイル貼りにしています。
右写真:ダイニングカウンターは桜の一枚板。ご主人が自然な凹凸のある耳付板を探してこられました。

奥様がご自身でデザイン+施工されたキッチンのタイル。海のイメージ

キッチンのタイルは全てクライアントの奥様がデザインされたもの。海をイメージしながらご自身で貼られました。
キッチンカウンターはステンレス製で、脚の部分は現場で大工さんに作ってもらいました。

石場建て伝統構法古民家と薪ストーブは相性バツグン

大きな吹抜けのあるリビングを温めるのは、大型の薪ストーブです。
壁面に設けた間接照明が、柔らかくリビングを照らします。

シンプルな木製階段を石場建て伝統構法の古民家吹抜けに架ける 迫力のある大屋根の小屋組みを露出させた空間

左写真:階段は、シンプルでありながらリビングに華やぎをもたらしてくれるようなデザインにしています。
     階段の床材は足あたりの柔らかな杉の無垢材でつくりました。
右写真:2階の天井は屋根の勾配に沿わせる形で杉板を打ちつけて仕上げています。
     杉板の上には、フェノールフォーム製の断熱材を充填してあります。

これまで100年にわたって屋根を支え続けてきた丸太梁が重なり合って美しい。石場建て伝統構法型古民家

2階の全ての部屋には天井を張らず、豪快な100年前の木組みが見えるようにしています。

建築主T様に、竣工後の感想をお聞きしました

壁塗り作業をされるT様 工事中に室内の壁塗り作業をされるT様

Q1 .あなたが東風に依頼しようと決めた理由を教えて下さい


【ご主人】
先ず、一番こだわりたかった点は、できるだけ自然素材を使い、古民家の良さを残しつつ現代風に利便性を上げた家にリフォームしたいという思いでした。
そこで、日本民家再生協会の事や木造専門の建築士である東風の佐藤さんの事を知り、佐藤さんの国産材に対するこだわりや自然素材を使った家造りの考え方に共感し、依頼申し上げました。
古民家ですので、設計図等何もないところから佐藤さんにリフォームプランの図面作成、提案をいただきました。
また、東風以外の設計士や工務店に相談しても構わない、納得行くまで待っていただけるとの言葉にあまえ、地元の工務店や建築士、設計事務所等にリフォームの相談を行いました。
そこで、色々なリフォームプランの提案をいただき、建築士さんによって色々な考え方があることを勉強しました。
その中で、最終的に佐藤さんに依頼することを決めた理由は、最初の点検に天井裏から床下まで潜られた建築士さんが佐藤さんだけだったこと、古民家再生で、一番素材や現場に詳しい方かなと思った次第です。

Q2. 東風の家づくりで、印象に残ったことは何ですか?

【ご主人】
どのようにリフォームしたいのか、自分自身と家族の考えを整理するなかで、現在の生活スタイルを見詰め直し、理想の生活スタイルの目標を持つ機会を持てたことと、自身で家造りに積極的に参加することで、より家に愛着を持てるようになったことでしょうか。

Q3. 東風のサービスをあなたのお友達に勧めて頂ける点は何ですか?

【ご主人】
自然素材にこだわり、施主の我儘を聞いていただける大手住宅メーカーには出来ない設計をお願いできる点でしょうか。

Q4. 実際に家に住んでみた感想はどうですか?

【ご主人】
住んでみて半年が経ちますが、非常に落ち着いた雰囲気で過ごせております。
リフォーム以前ですと、週末に外出することが多かったのですが、家の居心地が良いせいか、すっかりインドア生活になってしまいました。
薪割りに庭いじりと、家の用事が絶えません。
友人には、「自然派嗜好で、とても落ち着く家だね。」と言われたことが嬉しかったですね。