2021.02.17 雪景色と高断熱住宅@御所市

今朝の奈良県御所市は、久しぶりにちゃんと積雪がありました。
朝8:00ごろから降り始めて、11:00前の時点でこんな状況です。

↑東風事務所 前庭の状況

↑プロパンガス小屋も雪化粧しました(笑)

↑もみじの枝

↑これが文字通りのユキヤナギ?

↑事務所の裏庭です。

ちなみに、今朝の08:00時点で外気温は0℃でした。
このぐらい冷え込んでくると、高気密高断熱住宅のありがたみが非常によくわかります。

今週末と来週末に、築45年の木造中古住宅を断熱改修した建物の体験見学会を開催します。
ご興味のある方は以下のページをご覧ください。

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
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【東風の宿】ターコイズブルーの洗面ボウル

奈良県御所市で当社が運営する、1棟貸しの民泊【東風の宿】。
12月上旬に、洗面脱衣室の洗面ボウルが設置されました。

これまでは仮のボウルを設置していたのですが、以前から制作をお願いしていたターコイズブルーの洗面ボウルが完成したとの連絡を頂いたので、水道屋さんに再設置してもらったのです。

画像の色と現物の色はやっぱり少~し違うのですが、それはもうビックリするぐらいきれいな色です。
このターコイズブルーを発色させるために、陶芸家秘蔵の釉薬を何回も何回もかけて何度も何度も焼きを重ねて下さったそうです。

今回この洗面ボウルをつくって下さったのは、東風の宿から歩いて3分のところにある、晃炎 ceramics の畠中(はたなか)さんご夫妻です。
 ※ 晃炎:こうえん と読みます

僕も今回初めて知ったのですが、陶器で深みのある色合いを出そうと思ったら、何回も何回も焼かないと全然いい色が出ないのだと畠中さんが教えて下さいました。

晃炎 ceramics さんの作品の一部と畠中さん(ご主人)の写真を掲載させて頂きます。

晃炎 ceramics さんは葛城古道沿いに建つ、すごく立派な古民家で作陶だけでなく陶芸教室もされているので、申し込めば古民家の中で陶芸体験をして頂くことができます。
(古民家の中で陶芸家からご指導頂きながら陶芸体験ができるなんて、すごくオトクだと思います)

ご夫妻ともにすごくやさしい方(でしかもご主人は和尚さんでもある)ので、自信をもってお勧めできます。
ご興味のある方は、ぜひ直接お申込み下さいませ。
(東風のブログを見て連絡しました、と言って頂いても/頂かなくても構いません♪)

晃炎ceramics で陶芸体験を楽しんだ後は、ついでに東風の宿へも泊りに来てください。
実は東風の宿では、12月からひっそりと予約受付を開始しています。

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家具用材としてケヤキを製材しました

久しぶりの製材立ち会いでした。
やはり何度立ち会っても、製材はワクワクします♪
今回挽いてもらったのは、樹齢約100年のケヤキです。
現在工事中の民泊用改修物件で使う家具用材として、芯去りのケヤキの板を挽いてもらいました。
製材して下さったのは、奈良県桜井市のゴトウ木材さん

↑もともとの長さは4800でしたが、曲がりなどもあるので製材の前に真っ二つに切ってから製材してもらいました。
 厚みは180くらいあります。

ゴトウ木材さんは製材の手際がとても良かったです。
今日は3人で製材作業をして下さったのですが、みなさんの動きに無駄がなく、とてもうまく連携がとれていました。
上の写真はキレイな杢目の木が採れるようにと、杢目の芯を製材機に平行に設置するための準備作業をして下さっているところ。

上の2枚の写真は今回のケヤキの木口を撮ったもの。
年輪を数えたらおおよそ100年(98年くらい?)でしたが、この木は若い時にだいぶ苦労したようで、0~50歳くらいまではとても年輪が細かく詰まっている木でした。
板幅は広いところで60㎝ありました。

上の写真はダイニングテーブルの天板用材。
追い柾目で木取りしました。
できあがってきたらまた写真をアップしますので、お楽しみに。

上の写真は板目で幅広の板を製材して頂いているところ。
締まりのあるきれいな杢目が出ました。
これはソファ用材にするつもりです。

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御所市/中古住宅→民泊リノベーション、内部養生が外れました

奈良県御所市で工事中の民泊物件。
昨日ようやく内部養生を外すことができ、内部の洗い工事に取り掛かりました。
まだ竣工したわけではないのですが、洗い屋さんの隙をついて1階内部の写真を撮ってきたので掲載します。

ここまでは朝撮影したもの。
夕方、庭の植木に水をやりがてら現場に行って撮影した夜景が以下の写真です。

照明の向きとか強弱とかをこれから調整する必要がありますし、まだ庭も完成したわけではないのですが、ずいぶん完成に近づいてきました。

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古瓦でつくる、雨落ちのある庭

奈良県御所市の民泊改修物件、造園工事を進めてもらっています。
造園工事を手掛けて下さるのは、いつもお願いしている京都市の池内さん。
今回の庭では、庇に樋をつけなかったので、雨落ち(あまおち)という雨水受けの排水溝みたいなものをつくってもらいます。
まずは掘削から。

雨落ち用溝の仕切り板として、和瓦を用います(下の写真)。
これは当社事務所の離れ棟の解体工事で出てきた古い瓦を残しておいたもの。
100年くらい経っているものなので、色ムラや古ぼけた感じがでていて、これが最後出来上がった時にじわっと効いてくるんです。
ほんのちょっとしたことなんですけどね。
でもそれでずいぶん印象が変わります。

古瓦はまだまだ自社でストックしています。
これからつくられるお客様のお庭で欲しくなった時に困らないように、と思って。

今回の現場では建物がL型に回り込んでいるので、雨落ちもL型に。
溝の両端に古瓦を立てて並べていきます。

↑ 雨落ちを渡るところの飛び石も設置して、石灯籠までの道ができました。
ところどころで石が瓦からはみ出しているのが効いてます。

今回据えてもらった石燈篭は、神戸市内に建っていた昭和初期の素晴らしいお宅が解体されるときに譲って頂いたものです。
しばらくうちの事務所で眠っていたのですが、ようやく日の目を見るときが来ました。
京都の著名な庭師(名前は伏せておきます)が戦前に作庭された庭で使われていたのですが、ちょっとユーモラスな感じのフォルムです。

今回、蹲(つくばい)には、高さのある立ち蹲(たちつくばい)を使うことにしてみました。
これは橋の杭のような形をしているから、橋杭型というそうです。

リビングから正対して庭を見たところ。
モミジがまだ小さくてかわいらしいのですが、これから少しずつ大きくなっていって、だんだんイイ感じになっていくのでしょうか。

来週は犬走りのたたきを仕上げていく予定です。
まだ少し先ですが、最終的には苔庭になります。
どうぞお楽しみに。

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中古住宅リフォーム 御所市民泊 東風の宿 気密試験を行いました

古家や古民家で困ること、お悩みといえば… 上位に必ず入る「寒い」。 そのお悩みを解消し、快適に気密断熱性を高めた住宅に再生する木造建築東風です。

築45年の中古住宅をリフォームして、快適な暮らしを体験できる場所としてオープン予定の東風の宿。 きちんと気密断熱の施工ができているのかを調べるため、気密測定試験をしていただきました。

高気密高断熱の家をわかりやすく言うと、全館空調された夏涼しく冬暖かい家。足元が寒いなどの室温のムラが少なく、家中の温度を一定に保つ、いつでもどこでも快適な家です。 築100年の寒くて暮らしにくい古民家を、快適な空間に再生し、100年先に残すこともできます。 CO2の排出量を減らし、地球にも優しく、世界に誇れる日本建築を維持していけることは、誇らしいことですね。

気密試験の話に戻しますと、延床面積の1㎡あたりどれだけの隙間があるのかを調べます。隙間はC値で表されます。 数字が小さいほうが高気密です。 国の高気密住宅の省エネ基準(平成11年)は地域で異なりますが、奈良県の新築でC値5.0以下とされています。

一回目は日常生活として使用する隙間は埋めず測定しました。 リフォームの場合は隙間が多すぎて『測定不能』の可能性があるとおっしゃっていましたが、今回リフォームした建物ではきちんと測定できました。

高気密住宅の施工に取り組んだ現場の大工さん達の苦労が報われました。 新築でも慣れるまで大変な気密断熱作業ですが、リフォームですのでプレッシャーもあったことでしょう。 この建物全体で、A4サイズよりは小さい面積の隙間はありましたが、目標としていたところにほぼ到達しました。

引違いの木製建具はどうしても隙間があります。 二回目はコンセントやサッシの隙間等を目張りしての測定です。

結果は以下のとおり。

2.0を下回りました。 きちんと数値化することができて一安心です。 古い木造住宅は寒いから建て替えるべき、木製建具で気密を求めるのは無理、そんなことはありません。

35℃の密閉空間に汗だくで測定試験を見守り、空気の流れを探すと、僅かな風の流れも感じることができます。 『空気の流れが見える!』と言う大工さんも!

コンセントの位置や数、断熱材の素材やサッシの種類、引き違いかなどで値は変化します。 東風にとっては高気密高断熱住宅の設計施工は今回の建物が初めてでした。 そこで北海道から武部建設㈱の皆様に奈良まで来ていただき、設計・施工面で様々なご指導をいただきました。 最後になりましたが厚く御礼申し上げます。

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手漉き和紙を天井に貼る(経師)工事

奈良県御所市/中古住宅→民泊への改修工事。
1階の和室では天井紙貼工事が進行中です。

今回天井・壁紙として貼らせてもらっているのは、奈良県東吉野で福西和紙本舗さんが製作されている、宇陀紙(うだがみ)という手漉き和紙に、あけびで草木染めを施した淡いグレーの和紙。

貼って下さる職人さんは、奈良県桜井市の表具師・森本さん。
今回初めてお願いした方なのですが、とてもすばらしい職人さんで、今後もぜひご一緒したいなぁと感じました。

木製の道具(桶と刷毛)も使い込まれています。

和紙を置いて

刷毛で糊を塗り

細い桟木に載せて紙を持ち上げ、

前日、天井に打っておいた墨に合わせて紙を置き、

しわや空気を抜きながら刷毛でおさえて1枚ずつ貼っていきます。

上の写真中、赤矢印で囲まれた部分が1枚の大きさです。
和紙の四周は隣の紙と10㎜ずつ重ねています。
2枚の和紙が重なっている部分は、縁取りのように濃い色になっています。

もともと製作された手漉き和紙1枚の大きさは、横方向にこれの2倍の長さがあるのですが、今回の部屋の大きさなどを考慮して、小さめにカットしてから貼った方が美しく(バランスよく)見えるだろうという判断で、約半分にカットしてから貼って頂きました。

後日、同じ紙で壁も貼って下さるのですが、仕上がりがとても楽しみです。

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屋上ウッドデッキ(ケボニー杉)からの眺め/奈良県御所市民泊リノベーション

奈良県御所市内の中古住宅→民泊へのリノベーション工事。
内部はほぼできあがり、屋上ウッドデッキ(ルーフデッキ)の工事を行いました。

板金屋根(ガルバリウム製立平葺き)の上に、太陽光パネルを取り付けるための金物を用いて、屋根から少し浮かせた形で木下地を組んでいます。

ウッドデッキの床にはケボニー加工した杉の厚板を張りました。
ノルウェーのケボニー社が特許を持っている技術を使って、日本の杉に植物由来のアルコールを含侵させたケボニー材は、ノーメンテナンスでも外部使用におけるメーカー保証期間はなんと30年。

屋上デッキ(ルーフデッキ)の端には掃除用の溝を設けています。
(まだ溝フタは未完成です)

ルーフデッキから北向きの眺め。
この建物は葛城古道という古い街道に面して建っているため、周辺の民家の屋根が見下ろせます♪

ルーフデッキから西向きの眺め。
左の山が金剛山
右の山が葛城山です。

ここに座ってのんびりビールを飲んでくつろぐ時間は、なかなか幸せそうです。
2020年7月には建物が完成する予定なので、完成見学会を開催しようと思っています。

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奈良県御所市/東風の民泊物件、内装壁仕上中

奈良県御所市に自社運営の民泊物件として改修工事を行っている現場では、現在左官屋さんによる内装壁仕上作業が進行中です。

写真で見てもびっくりするぐらい黒いのですが、実際見てもほぼこれと同じように真っ黒です(笑)

左官工事はいつもお願いしている、京都市の山本左官興業さん。

東風ではよくやるのですが、今回も仕上面は上塗りをせず、中塗り用の素材で仕上がりとしています。

これだけ真っ黒な壁がどうなるのかは、完成した時に改めてご紹介しますのでどうぞお楽しみに。

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Cherry blossoms around Nara Japan 2020.03.29 奈良県御所市内の桜

コロナウィルスの影響で、外出を控えておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
奈良県御所市周辺でも、桜がもうそろそろ満開の時期を迎えようとしていますが、外出を控えておられる方に、少しでも楽しんで頂ければ・・・という思いで昨日撮影してきた御所市内の桜の写真を掲載しておきます。

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