大阪駅前で今年の春にリフォーム工事を行った、青木診療所様の外装工事がほぼ完成しました。
完成まで大変長らくお待たせしてしまったのですが、診療所スタッフの皆様にも大変喜んで頂けたようなので、ほっと一安心しています。
改装前はこんな様子でした(↓)。
春に済ませた改装工事では、内装がこんな感じ(↓)に仕上がりましたので、内装の雰囲気に合わせて外装も統一したいとのご要望から、今回の外装リフォームに至ったわけです。
温熱療法によるがん治療機/ハイパーサーミア
春に行った青木診療所様の内装全面改装工事は、このハイパーサーミアを導入することが大きな目的の一つでした。
この機械は大変すばらしいがん治療機で、がん細胞に放射線をあてるようなこれまでの治療とは違って、がん細胞がある患部を温めることでがん細胞を減らすのだそうです。
簡単に言うと温めるだけなので、副作用がないどころか、とても気持ちよいのだそうです
青木先生は大学在学中にずっとこの研究をされていた(※)そうで、積年の夢の実現に際して僕も微力ながらお役に立てて嬉しく感じています。
(※)ハイパーサーミアのがん治療について、詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧下さい。
ハイパーサーミアの治療には40-50分を要し、患者さんは長い時間この機械に横たわっていることになります。
そこで少しでも気持ちがほぐれるように、落ち着いた雰囲気にしてみました。
病院というよりもなんだかホテルのような感じに仕上がって、僕もちょっと嬉しいです。
と、話がそれてしまいましたが、外装改修工事の話題に戻ります。
まずは、外装のガラス面に2種類の木目調シートを張ります。
本当は無垢の木材を貼りたいところなのですが、高層ビルの避難経路に面した部分なので、内装制限という防火上の規制を受けることもあり、今回はシート貼りにしました。
これでがらっと雰囲気が変わりました。
診療所というよりも、
「ここは何のお店ですか?」
と聞かれそうな雰囲気です(笑)。
そして、この木目調の柔らかな外観を壊さないような看板を当方でデザインし、設置しました。
看板の素材には、半透明のアクリル板を使用しています。
文字の色も、木の雰囲気に合うようにと濃い茶色を選択しているため、良く馴染んでくれたようです。
出入口ドア(←実は引き戸です)は春の内装工事で新しくつくったものですが、奈良県吉野産の赤杉を使っています。
ドアのハンドルは手触りが良いようにと考えて、杉ではなく桧を使いました。
年内になんとか格好がついてよかったです。
青木診療所のみなさま、大変長らくお待たせしてしまい、申訳ありませんでした。
<(_ _)>