長さ6m、幅8寸桧の床板張り~前編/神戸市I様邸リフォーム・耐震改修工事

昨日から、神戸市I 様邸の現場では、リビングの床板張り作業が始まりました。

床板と言っても、普通の床板ではありません。
長さ6m × 幅8寸もある、桧の無垢の床板です。
(もちろん、どこにも継ぎ目がない1枚板です)

2010年秋に和歌山で伐採し、
2011年1月に兵庫県三田市で製材した木を自然乾燥させ
床板に仕上げたものです。

この現場の一番の目玉作業とも言える山場です。
こんな床板を使うことはなかなか無いので、写真をパチパチ撮ってきました。

なかなか技術を公開してくれないような細かい納まりも一杯あるのですが、こういうことは秘密にせずにどんどん公開していくべきだと思うので、事細かにご報告します。

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床板の板幅は約8割が24cm幅のものですが、20cm~25cmにわたって多少ばらつきがあります。
上の写真は22.5cm幅の板を裏面から撮ったもの。
3本の溝は板の反り止め用に入れた鋸目です
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長さを写真で実感して頂くのが一番難しいのですが、一枚撮ってみました。
全長6mです。
写真右上で作業している大工さんの身長と床板の長さを比べてみて頂くと、何となくわかると思います。
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冒頭の写真で見ていただいたように、床板の裏面には反り止めの溝を3本入れていますが、それだけでは反り止めとして不十分なため、蟻桟(ありざん)を入れるための加工をしていきます。

まずはルーターという道具で、板と直交方向に蟻(アリ)型の溝を切ります。

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これで蟻型の溝が切れました。

後編へ続きます。
どうぞお楽しみに。

 

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