1階床組材の解体とやりかえ/丹波市古民家再生・耐震改修工事・2世帯住宅

丹波市・Y様邸/古民家再生工事の現場では、先週から母屋の改修工事を優先的に進めています。

Y様邸の母屋は、近畿地方の農家に多い、田の字型プラン・四つ間取りの平面形式なのですが、その四つある和室のうちの2つを、来週から居室としてY様ご一家がお使いになることになったためです。

 

このことが決まってから、まずは大工さんに床組みの解体に取り掛かってもらい、足固め部材の状態を確認してみました。

設計段階でも、僕が床下に潜って足固めをコンコン叩き、木材の状態を確認していたのですが、やはり解体してもう少し詳しく確認してからでないと、最終的にとりかえるか/そのまま活かすか、の判断はできません。
なにしろ今回取り替えなければ、おそらく向こう30年間は取り替えないことになるだろうからです。

tanba_0830_1

今回、大工さんにお願いして床板を剥がして根太と敷居を撤去してもらい、足固めを丸裸の状態にして、上から、下から、右から、左から叩いて調べてみたところ、やはり足固め下端の白太(しらた)部分が腐ってグサグサになっていました。(上画像 赤↑部)

樹種は国産の桧でしたが、樹齢の若い木でしたから、まぁ仕方ないかな・・・という感じです。
こういうのを目の当たりにすると、やはり100年前後かそれ以上経過した、高齢の木を使うべきだなぁと実感します。

そこで基本的には全ての足固めを取り替えることになり、桧/背7寸の平角材を工務店さんに手配してもらいました。

下の画像は、床組み材の撤去を進めながら、床束を支えるための束石を据え終えたところの状況写真です。

tanba_0830_2

 

今ご紹介したのは、母屋/1階の話。
次にご紹介するのは、母屋/2階の話です。

と、ここまで書いたところで予想以上に長い文章になってしまったので、続きはまた。
木造建築 東風(こち)の古民家再生・耐震改修・リフォーム専用サイトはこ
ちら

古民家/石場建て伝統構法 を 高気密・高断熱で暮らしやすく
(株)木造建築 東風のサイトはこちら↓