手漉き和紙を天井に貼る(経師)工事

奈良県御所市/中古住宅→民泊への改修工事。
1階の和室では天井紙貼工事が進行中です。

今回天井・壁紙として貼らせてもらっているのは、奈良県東吉野で福西和紙本舗さんが製作されている、宇陀紙(うだがみ)という手漉き和紙に、あけびで草木染めを施した淡いグレーの和紙。

貼って下さる職人さんは、奈良県桜井市の表具師・森本さん。
今回初めてお願いした方なのですが、とてもすばらしい職人さんで、今後もぜひご一緒したいなぁと感じました。

木製の道具(桶と刷毛)も使い込まれています。

和紙を置いて

刷毛で糊を塗り

細い桟木に載せて紙を持ち上げ、

前日、天井に打っておいた墨に合わせて紙を置き、

しわや空気を抜きながら刷毛でおさえて1枚ずつ貼っていきます。

上の写真中、赤矢印で囲まれた部分が1枚の大きさです。
和紙の四周は隣の紙と10㎜ずつ重ねています。
2枚の和紙が重なっている部分は、縁取りのように濃い色になっています。

もともと製作された手漉き和紙1枚の大きさは、横方向にこれの2倍の長さがあるのですが、今回の部屋の大きさなどを考慮して、小さめにカットしてから貼った方が美しく(バランスよく)見えるだろうという判断で、約半分にカットしてから貼って頂きました。

後日、同じ紙で壁も貼って下さるのですが、仕上がりがとても楽しみです。

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